ノミの曲芸

 

皆さんは「ノミの曲芸」というお話を知っていますか?

 

ノミは本来、自分の体長の何百倍も跳躍する事が可能だと言われています。

 

ノミはその跳躍力を活かして、様々な動物の体に飛び移り、生きています。

 

これは、私たち人間にも同様の事が言えます。

 

人間にもノミと同じく跳躍力というものがあります。

 

過去の失敗や、生まれた境遇を越えて、自分の本来の力で跳躍します。

 

私たちは、ノミの跳躍力のような成功をする力があります。

 

この素晴らしい跳躍力を持つノミですが、私はその跳躍力を奪う方法を知っています。

 

その方法は、ノミに透明なコップを被せるという簡単な方法です。

 

透明のコップを被せられたノミは、跳躍のたびに透明なコップの天井に頭を打ちます。

 

何度も頭を打ったノミは、知らず知らずの内に跳躍を制限していきます。

 

そして、コップの内側だけでジャンプするようになり始めます。

 

しばらく時間をおいた後、透明なコップを取ると、ノミはどうなると思いますか?

 

ノミはコップが無いのにもかかわらず、本来の跳躍をすることができなくなります。

 

見えないコップに跳躍を制限されたノミは、自分本来の能力すら忘れてしまいます。

 

このお話はノミだけの話ではなくて、現代社会の構造とよく似ています。

 

私は、どんな人にも無限の可能性が秘められていると思っています。

 

ですが、子供の頃にあった無限の可能性は「無意味な学歴ピラミッド」で挫折したり、マスコミの誤った価値観によって、透明なコップを私たちに被せます。

 

東大を頂点とした学歴社会でつくられた私たちの国では、テストの点数で優劣を競います。

 

この仕組みだと、誰かに優しい事や思いやりがあったり、誠実だという事は点数に評価されません。

 

また、東大などに行く人達は一部の人間で、仮に自慢できないような大学や高校だと、どこか心の中に劣等感が生まれて、負けたというコンプレックスが生まれます。

 

ですが、皆さんも知っていると思いますが、社会に出ると、学歴はそこまで重要ではありません。

 

学歴が良いからといって、その人が必ず仕事でも活躍できるわけではありません。

 

逆に、困っている人を助けたりするという優しさは、とても素晴らしい事ですし、思いやりがある事は社会で評価されることが多いです。

 

学歴が無くても、跳躍を制限する要因にはなりません。

 

どんな生い立ちや家庭環境で育っても、跳躍を制限する要因にはなりません。

 

年齢が何歳であっても、跳躍を制限する要因にはなりません。

 

原因があって結果が生まれます。

 

自分が見えないコップを越える事ができれば、因果を越える成果が生まれると思います。

 

そして、いつの日か、この日本というコップを取り除き、世界を視野に入れた人生観で人生を幸せに送ることができると思います。

 

見えないコップは自分次第で取り除くことができます。

 

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