会社寿命より人間寿命の方が長い

 

私たちの生きている時代は、100年以上生きる世代にある事「100年ライフ」を覚悟して下さい。

 

100から自分の年齢を引いた年数、それが自分のこれから過ごしていくべき人生です。

 

私は、あと72年あります。

 

50歳というのは、昔なら老年と言われた歳でも、今ならあと50年あります。

 

つまり、まだ人生の半分しか生きていません。

 

この後、もう1つの生涯があると言ってもいいと思います。

 

人生がまだ半分だと思えれば、この年齢から新しい分野にチャレンジする事もできます。

 

この年数は、たいていの会社の寿命よりも長いです。

 

なので、雇われない思考で生きていかないと、いつか大変な目に遭うという事が想定できます。

 

具体的に言えば、会社に人生を預けない。

 

だから会社を頼らない。

 

いつでも自立・独立できる態勢を創り上げておかないといけません。

 

その為に何が必要かと言えば、自分資本・人間関係資本・お金資本です。

 

自分資本とは、スキル・キャリア・資格・人脈をつくれるコミュニケーション能力・どんなに不遇な状況に置かれても、決して諦めないというストレス耐性など、独力で生きる力、お金をいつでも稼ぎ出せる力、自分にとっての武器、自分の強みを指します。

 

この武器を身に付けて、さらに磨き上げていく事が必要です。

 

自分資本こそ、今の時代・これからの時代に1番源になる力です。

 

この力を高める事ができれば、人間関係資本もお金資本も充実してきます。

 

自分資本には、発想力やモノの考え方も入ります。

 

だから、単に資格を持つとか、こういうキャリアがあるとかいうだけでなく、自分に付加価値を付ける事もできます。

 

人間関係資本は、家族や友達、パートナーとの人間関係、人的ネットワークです。

 

助け合いや分かち合い、協力関係は人生全般を通して重要で、これらは私たちに勇気や安心、生きる希望といったプラスの感情、気持ちを与えてくれます。

 

ですが、私ぐらいの世代や私より下の世代では、この人間関係資本について意味をはき違えている傾向があります。

 

つまり、若い人にありがちな、愚痴を言い合ったり、傷をなめ合ったりしている関係は、正常な人間関係ではなく、誤魔化しの関係だという事です。

 

これは助け合いではありません。

 

決して成長し合う間柄ではありません。

 

人間関係資本の強さは、助け合いにあります。

 

助け合いとは、価値を交換し合う繋がりです。

 

具体的に言えば、複数の人間がそれぞれの自分の持つ強みを差し出し、他の人の弱点や不足するところを補い、また自分の弱さ、足りない所を補ってもらう関係です。

 

人間関係資本を豊かに持つ人間の強さは、ここにあります。

 

多くの人たちと、さまざまな価値を交換し合う事ができて、互いに高め合う事ができるからです。

 

お金資本は、文字通りお金そのものです。

 

お金の働きは3つあります。

 

価値と価値を交換する「交換機能」。

 

腐らないので貯める事が出来る「貯蓄機能」。

 

価値の「尺度機能」。

 

交換や貯蓄に関してはよく分かると思います。

 

価値の尺度というのは、日本なら「円」という単位を尺度にして、商品の価値をはかる事です。

 

お金というと、すぐに貯めることに思考が走ります。

 

ですが、お金は貯めるのも大切ですが、何の為に貯めるかと言えば、使う為です。

 

ここをちゃんとわきまえておかないと、ただただ「貯めたい」「増やしたい」の思いで生きる羽目になります。

 

お金の奴隷になって、訳が分からなくなります。

 

人生は、健康であればそれほどのお金を必要としません。

 

例えば、自給自足が当たり前という文化を持った集落や島で暮らせば、ほとんど現金を必要としないと思います。

 

魚は海で釣れますし、米や野菜は近所の農家から貰えます。

 

あるいは、安く買えます。

 

浪費をするような場所もありません。

 

生き方次第という事です。

 

お金お金と目を血走らせるような事はしない方が良いと思います。

 

お金は、自分資本・人間関係資本がさらに豊かになるように、その両方に投資する為の手段だと考えておいた方が良いと思います。

 

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