サラリーマンという浮かばれない稼業に安住せずに、貴重な人生を上手くいかせるにはどうしたら良いと思いますか?
上手くいく人は時代に左右されません。
上手くいかない人は、時代に振り回されて、常に右往左往しています。
この両者を分ける要素は、「生きる基準」にあると思います。
時代に左右されない人は、人生の軸として「生きる基準」を確立しています。
なので、時代状況や環境、情報に翻弄される事は無いですし、たとえ問題が起きても慌てません。
どちらの方向に、どのように動けばいいかを指し示す「基準値」を備えているので、行動も素早く、しかも打つ手が的確なので、問題はやがて解決に至ります。
生きる基準とは、この混迷な時代を生き抜く上で、常に立ち返るべき原理原則です。
まずは、この基準を確立する事が、過酷な世の中を生きていく上でも、仕事で成果を上げる上でも、欠かせません。
ですが、多くの人はそこに気付いていません。
だから、いつでもブレてしまうんです。
問題は、自分の人生を自ら創り上げようとする意志も、確かな生き方を確立する方法も持ち合わせていない事に起因しています。
なので、対応が「その場しのぎ」になって、スキルや経験が蓄積されないという事になります。
生きる基準を持っている人と持っていない人、すなわち上手くいく人と上手くいかない人では、行動や考え方に違いがあります。
キーワードは3つあります。
①自己肯定感
②行動の無駄
③時間とお金の価値に対する認識
自己肯定感とは、自分の価値や存在意義を肯定できる感情の事を言います。
自己肯定感が強ければ、性格も前向きになりますし、行動もより積極的になります。
「やってやる」という気概も出てきます。
これは上手くいく人の基礎・基本です。
自己肯定感が低い人は、自信がありません。
「失敗したらどうしよう」という不安で頭がいっぱいになり、チャンスが来ても尻込みしてしまって挑戦できません。
そして、周囲の意見や情報に振り回されます。
反面、自信の無さや自分の弱みを他人に見せないようにして、必要以上に強がったり、虚勢を張ったりする時もあるので厄介です。
なぜ、上手くいく人は自分を肯定できると思いますか?
それは自分の価値を知っているからです。
より具体的に言えば、「自分がお客様に何を提供すれば、喜ばれるのか」という事が分かっています。
上手くいかない人は、自分の価値、強みを分かっていません。
お客様に何を提供すればいいのかも分かっていません。
だから、自信が生まれないんです。
自信の無さは、そのまま表情や雰囲気に表れます。
私も「この人は、何をやらせてもダメそう」というオーラを常に漂わせる人を何人も見たことがあります。
それは結局、自己肯定感の欠如、自信の無さに起因しています。
これが上手くいかない人の実態です。
自己肯定感が強いと、なぜ上手くいく人になるのか?
自己肯定感が強い人間は、自分の価値、強みが分かっているという事は上記で言いました。
その価値、強みが自分の武器になるという事をよく分かっています。
だから、その価値をさらに磨こうと、十分な時間とお金をかけます。
そして、1度自分の道を決めたら、諦めません。
他の選択肢を捨てます。
ここがポイントです。
どんなに自己肯定感が強く、能力が高い人間であっても、すぐに結果を出せるわけではありません。
一足飛びに、アマチュアからプロになる事なんてあり得ません。
専門的なスキルを身に付けた、一人前の「オタク」として周囲に認められるまでには、それなりの時間がかかりますし、自己投資も必要です。
大きな苦労を伴います。
しかし、それに耐えて、ひたすら自分の価値を磨く事に専心できる人間、つまり、脇目も振らず、自分が立てた方針通りに、時間とお金を自分に投資できる人間だけが、最終的には勝っていきます。
生きる基準を持っていない人は、自分の価値を分かっていないので、自信を持って1つの道に邁進するだけの気概も、根気も持ち合わせていません。
加えて、将来の方針も立たないので、常に先行きに不安を感じています。
その焦りからか、または人に認められたいという承認欲求の表れからか、中途半端にあれもこれもと、色々な事に手を出しては失敗する、という事を繰り返します。
例えば、仕事を転々として、経歴に一貫性が無いという人間は少なくありません。
「なぜ転職したのか、それも職種まで変えたのか」と聞いても、元々「何の為に」という目的意識を持ち合わせていないので、「何となくこっちの方が自分には向いていると思いました」といった、曖昧な返答しかできません。
そして、いつも0からの出発なので、スキルが積み上がっていきません。
1つの道を定めて、他の選択肢は捨てるという気構えがありません。
だから、常にアマチュアという状態で、歳ばかり重ねていきます。
その事のリスクを全く考えていない事自体が1番のリスクですが、そこに気付いていません。
これは、一生三流という生き方です。
たった1つだけで良いので、一流になって下さい。