他人からの高評価の裏側

 

人は社会で生きていく為、ある程度自分の気持ちを抑える事も必要だと思います。

 

ですが、「いい人」のふりをして自分を偽ってしまうと、やがてストレスを抱えて苦しくなってしまいます。

 

面倒な事ばかり押し付けられて、自分のやりたい事が全然できません。

 

この状態にいる事の問題点は、時間や物質的な問題もさることながら、心理的なストレスを抱えている状態である事が大きな問題なのです。

 

「いい人」の役割を押し付けられてしまった。

 

「いい人で」いなければいけない。

 

こういった観念が、自分が本当にやりたい事がやれないという感覚に繋がり、やがて自己疑念、自分への信頼の無さにも繋がっていきます。

 

ですが、一度「いい人」という役割という評価を周囲からもらってしまうと、他人から期待される「いい人」という役割との辻褄を合わせるため、その後ずっと「いい人」を演じ続けなければいけません。

 

他人からの「あなたって、いい人だよね?」という期待を裏切らないように、頑張って「いい人」を演じ続け、一貫性を保とうとするわけです。

 

そして、ありのままの自分を出せないこと、本当の自分を理解されないという気持ちがストレスを溜め込んでしまうわけです。

 

実は、こうした「いい人」を演じてしまう人には、いくつかの共通した特徴が見られます。

 

「いい人」を演じる人の特徴の1つに、「自分に自信が無い」という事が挙げられます。

 

ありのままの自分をさらけ出したら周りの人に相手してもらえない。

 

そうした不安から、つい「いい人」でいようとするのです。

 

例えば、何かをやり遂げたことがあり、自分に自信を持っている人なら、周りの人からどう思われても気にしません。

 

ですが、自分に自信が無い人は、常に周囲の評価を意識して、周りの人に「いい人」と思われる事を心のよりどころにしているのです。

 

「いい人」を演じている人は、「自分はこうしたい」という意志が弱く、自己表現が苦手だという特徴があります。

 

相手の主張に流されやすく、他人の意見に合わせて自分の意見を決める事もよくあります。

 

「いい人」を演じているので、常に他人からの評価に過不足が無い状態に身を置き、型にハマった言動しかすることがないのです。

 

自分がどう思っているかではなく、「こう思わなければならない」という思い込みや「こう思われてしまうかもしれない」という不安から、決まりきったステレオタイプの思考に陥ってしまいがちです。

 

「いい人」を演じている人は、「自分が他の人からどう見られているか」を常に気にするという特徴があります。

 

そして「相手の期待に応えられる自分」でいることが何よりも大切な事と考え、行動しています。

 

意外に思われるかもしれませんが、このような人は「自己愛が強い人」とも言えます。

 

普段は他人に認めてもらうため、表面的に「いい人」を演じているのですが、誰も認めてくれないという現実を突きつけられると、時には虚無的になたり、攻撃的になったりする場合もあります。

 

「いい人」を演じて自分を偽る事は、これほどまでに無理がかかり、ストレスが溜まるとても辛い事です。

 

そこでまずは「いい人」でなければならないという考えから、自分を解放してあげて下さい。

 

「いい人」をやめると、いったいどんなメリットがあるのでしょうか?

 

それはストレスから解放されて、自分の潜在能力が伸びて、自分らしい生き方ができるという事です。

 

「いい人」を演じなくても、自分の価値は変わりません。

 

1歩踏み出すのがもの凄いハードルの高い事だと思いますが、やってしまえば後が楽になるので私はお勧めします。

 

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