「プラスの言葉を使おう」といくら言われても、その時の気分や状況によっては、そうもいかない時もあると思います。
そんな時は、ズバリ「人を褒める」事に意識を向けていけばいいのです。
これにも理由があります。
例えば、自分が誰かの悪口を言ったとします。
「〇〇さんってこんな所が最悪だよね」
この時、自分の潜在意識には、主語である〇〇さんが飛んで「こんな所が最悪」という部分がインプットされるようになっています。
その言葉を拾った潜在意識は「最悪」というキーワードを入力して、最悪な事を検索しようとし始めます。
つまりどういう事なのか?
潜在意識は主語を認識しないのです。
というか、できないのです。
潜在意識は善悪の判断ができないのと同じように「私」「あなた」「他人」という人称を区別できません。
例えば、自分が「あなた」「彼」「誰々」と、自分以外の人の不平不満や愚痴を言っていたとしても、潜在意識はその相手を無視して、自分の潜在意識にその否定的な部分だけを残してしまうのです。
人を貶すという事は、自分を貶すという事とイコールになるのです。
ある意味使い方を間違えると迷惑な機能です。
愚痴を言ってスッキリするというのは、実際はその瞬間がスッキリしているだけで、その指令を受けた潜在意識は、またそう言いたくなるような現象を自分のもとに自然と引っ張ってきます。
という事は、愚痴はまったく自分自身の為にならないという事なのです。
なるべくなら、人の批判や悪口はやめた方が良いのはこの為です。
相手の為ではなく、まずは自分自身の為にです。
とは言っても、私たちも感情を持った人間です。
思わず言ってしまう事もあります。
そんな時は、「あ、言ってしまった。今のは無しという事にする」と、自分の中で打ち消して下さい。
愚痴や悪口といったマイナストークを習慣化しないように気を付けて下さい。
他人のことでマイナストークをしたくなったら、頭を違う事に切り替えて、自分自身を楽しくさせてくれるものにフォーカスして、プラストークに切り替えるように意識していけばいいのです。
これは訓練次第でいくらでもできるようになります。
「他人を傷つけてはいけない」多くの方がそう教わって育ってきたと思います。
他人を傷つける=マイナス言葉を使っています。
他人をマイナスにする以上に、将来的に自分がマイナスになるだけなので無駄な行為です。
他人を傷つけないようにしていけば、自然とプラストークは増えていくので、「〇〇をしない」ではなく「〇〇をする」という意識で取り組めば、何でも中途半端にならずに済むと思います。
自分の為にすることが、自然と他人の為になるので、わざわざ他人の為にしなくても良いんです。
「自分の為に」と思って、何でも続けて下さい。