人間も検索エンジンも同じ

 

「あの人の名前なんだったかなー?確か「ま」で始まる名字だった気がする」

 

知っているはずなのに、名前が思い出せない。

 

いくら考えても浮かばない。

 

思い出そうと一生懸命考えている時には浮かんでこなかったのに、そんな事はすっかり忘れてしまった頃になって、ポンッと思い出される経験をしたことがあると思います。

 

何が言いたいのかというと、意識が考えるのをとっくにやめてしまった後も、自分の潜在意識はずっと答えを求め続けているという事です。

 

顕在意識と違って潜在意識は、答えが見つかるまで決してストップしないのです。

 

例えば、以下のような事をよく言う人は周りにいませんか?

 

「アイツは何でいつも俺を疑うんだ?」

 

「どうして私は何1つ上手くいかないの?」

 

「どうして親は自分の事を全く理解してくれないんだ?」

 

「なぜ私は皆から愛されないのだろう?」

 

このような口癖や思考パターンは、自己破壊的な質問です。

 

なぜなら、潜在意識はこの答えを純粋に考え続けるからです。

 

これはGoogleなどの検索エンジンの仕組みとよく似ています。

 

「なぜできない?」を検索すれば、Googleは全力でできない理由をサーチして発見してきます。

 

逆に「どうすればできる?」と検索すれば、同じように全力でできる方法をサーチして発見します。

 

マイナスの質問を検索する習慣のある人ほど、いつまでも悶々として苦しむのです。

 

やがて気分は落ち込み、答えの無い答えを求めて、延々と同じ質問が頭の中を駆け巡ります。

 

私たちの頭には、1日に6万~8万回ほどの言葉が浮かんでくるそうです。

 

という事は、マイナストークの習慣がついている人は、極端な事を言えば1日に6万~8万回もがき苦しんでいるという事になります。

 

そして、それは永遠に止まらないので、1日生きたら、ぐったりしてしまいます。

 

では、そういうボヤキが習慣になってしまっている人、癖になってしまっている人は、どうしたら良いのでしょうか?

 

結論から言えば、自分に対する質問を変えていく事です。

 

例えば、「どうして私は何をやってもダメなのか?」と考えたり、口にしてしまっている事を、「私は、何ならちゃんとできるのか?」という風に言い換えてみることです。

 

そう質問すると、潜在意識の検索が変わります。

 

本気でそう思えなくても、質問する言葉を意識的に変えるだけで変わってきます。

 

実際に、上記の2つの文章を比べてみるだけでも、心から湧いてくるエネルギーがずいぶん違う事がはっきり感じられると思います。

 

意味としては、2つの質問は同じニュアンスの事を言っています。

 

しかし、潜在意識にとっては全く別の質問になります。

 

「私には何ならちゃんとできるのか?」と問えば、潜在意識は次のように答えます。

 

「私にもちゃんとできそうな事はなんだろう?とし、検索開始」

 

上記で言った通り、潜在意識は答えが見つかるまで決してストップしないので、必ず何か「これなら私にもちゃんとできるはず」というアイデアを引っ張り出してきてくれます。

 

「手持ち資金はほとんど無いけど、小規模なネットショップなら開業できるかも」

 

「まずは何か資格を取って、自信をつけようかな」

 

「ファッションに興味があるから、ブランドショップのバイトをまずは探してみる」等、いくらでもできそうな案が浮かんでくるはずです。

 

とはいえ、検索してもすぐ答えが出ない時もあります。

 

その時に大切なのは、焦らない事です。

 

焦って答えを出そうとすると、間違える事も多くなります。

 

なので、検索だけをかけてほったらかしておけばいいのです。

 

特にこれは創作の時なんかに使えます。

 

潜在意識に検索をかけておくと、お風呂に入っている時や寝落ちしそうな時、ぼーっとテレビを見ている時、極端な時には夢にその答えが出てきたりする事もあります。

 

ここで、すかさず飛び起きてスマホにメモをします。

 

そして、また寝るのです。

 

残念ながら、いくら考えても出ない時は出ません。

 

しかし、潜在意識はずっと勝手に活動して、答えを引っ張ってきてくれます。

 

大切なのは、否定をしない事です。

 

「必ず良い答えが出てくる」と信じて、あとは潜在意識の働きに任せておけばいいのです。

 

大切なのは、検索方法です。

 

「なぜできないの?」ではなく、「どうしたらできるのか?」です。

 

この質問の特性をうまく利用して、理想の自分へと近づいていって下さい。

 

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