「最初にあったのは夢と根拠の無い自信だけ。そこから全てが始まった」
こう語ったのは、ソフトバンクの創業者である孫正義さんです。
しかし、自分に自信が持てない人が増えています。
自信が持てないから、一歩踏み出せず、ここぞという時に後ずさりしてしまいます。
自分に自信が持てない事は、仕事もプライベートも踏み出すべき時に、停滞を生み出す原因となりかねません。
そして、その自分にまた自信を失ってしまうという悪循環を招きます。
「私は価値がある人間だと思うか?」という質問をすると、アメリカの高校生は57%、中国の高校生の42%が「はい」と答えたそうです。
一方で、日本の高校生では8%しか「はい」と答えた高校生はいなかったそうです。
「自分なんて」「どうせ無理」といった思考パターンが染みついてしまっているのです。
これだと、チャレンジするどころか、リスクに対して臆病になってしまい、嫌な事はどんどん先送りにしてしまいます。
常に不安につきまとわれている状態なので、当然「やれない人」になってしまいます。
行動経済学では、新しいものにチャレンジせず、現状維持をしていたいという心理状態を「現状維持バイアス」と呼ばれていますが、それに拍車をかけるのが自信の欠如です。
「やれない人」は「実績がないから自信が持てない」と考え、現状維持に甘んじてしまいます。
一方で、「すぐやる人」は「自信さえ持っていれば、実績は後からついてくる」と考えます。
もっと言うと、「自信が無いから、やらない、やれない」のではなく、「やるから自信がつく」のです。
私は尊敬する人が数人いますが、「結局は同じ人間でしかない」と考えています。
なので、「誰かにできる事は、自分にもできる」と思っています。
そうする事によって、実績も根拠も無いですが、自信が湧いてきて、やった事もないことでもイメージをしたりして挑戦します。
実績がなくても、根拠の無い自信を持ってチャレンジした結果、人生が変わっていくと思います。
社会心理学者のエイミー・カディさんは、「自分のなりたい姿になりきってみる事は、実際にそうなるまでのプロセスである」と言っています。
自信があるように振舞う事で自信が湧いてきて、ストレスも減少していきます。
「できるか、できないか」ではなく、根拠の無い自信が大きな自信をつける為の第一歩だと思います。