目標というのは、達成したら完了します。
つまり、終わりが来ます。
5キロ痩せるという目標は、5キロ痩せれば完了となってしまいます。
だから、目標だけを追いかけるよりも、目的も明確にしておけば、さらに大きな行動の軸を獲得する事ができますし、目標を目標で終わらせない為にも不可欠なのです。
私は目的と目標の違いを考える時は、目的を「状態」、目標を「行動」という切り口で考えています。
「5キロ痩せる」という目標を設定したとします。
このように、「〇キロ痩せる」という目標を口にする人は多いと思います。
しかし、では何の為に5キロ痩せるのかを決めていますか?
それが目的の設定です。
目的を設定する時には、未来像がどれくらいイメージできているかが重要になるという事なのです。
5キロ痩せた自分はどんな自分ですか?
今の自分と何が違うのでしょうか?
鮮明にイメージできますか?
そして、そのイメージした自分の未来像にワクワクできますか?
夏に水着を着るので、ボディラインが綺麗に見える自分をイメージしたりすると思います。
そのような自分をイメージしているわけなので、当然5キロ痩せたとしても、それを維持する必要が出てくるわけです。
それによって目標を達成した後にも行動の指針が明確に持てるわけです。
はっきりとした未来像があるからこそ、目標が明確になり、主体性を帯び、今やるべき事がはっきりするものです。
未来像がイメージできないから、目標を立てても、気付いた頃には自然消滅していたりしてしまうのです。
このように、自分の未来像を明確にイメージする事こそが、目的には不可欠だと思っています。
「すべき事」を考える事は日常たくさんあっても、「在り方」を考える事は意外と少ないのではないでしょうか?
自分の未来像は「どういう自分であるか」なので、状態の「be」。
それを達成する為に「何をすべきか」なので「do」なのです。
鮮明に「be」をイメージしてみて下さい。
目的と目標を明確に持つということは、すべきことと同時に、しない事を決めるという事なのです。
お腹を凹ませたいなら、ケーキなどの脂質の高い食べ物などは食べないという選択をします。
このように、判断のよりどころができるので、迷う余地がなくなるという事です。
だから行動のスピードが速くなります。
「すぐやる人」は1年後、3年後、5年後、10年後・・・と、自分がどういう存在でありたいかという事を意識しています。
遠い未来だから、とはっきりとイメージができないのなら、無理にイメージする必要はありません。
しかし、1年後や3年後の自分はどうありたいかを考える事くらいはできると思います。