マインドセットで変わる人間関係

 

内気、あるいは引っ込み思案というのは、他人に自尊心を踏みにじられるのを恐れている人たちなのです。

 

人前で自分を否定されたり、恥ずかしい思いをさせられたりするのを恐れている事が多いです。

 

内気な性格だと、友達を作ったり人間関係を発展させたりという事がなかなかできません。

 

内気な人は、初対面の人に会うと、不安になって心臓がドキドキして、顔が赤くなります。

 

視線をそらして、なるべく早く会話を切り上げようとします。

 

内面には素晴らしい魅力を秘めていても、初対面の人にはそういう自分を出すことができません。

 

マインドセットは内気さとどう関係するのでしょうか?

 

硬直マインドセットの人の方が内気になりやすいという研究結果が出ています。

 

これは理屈に合っています。

 

硬直マインドセットの人は、他人の評価を気にするので、自意識が過剰になり、それだけ不安も強くなるからです。

 

しかしながら、どちらのマインドセットにも内気な人は大勢います。

 

内気な性格が人付き合いの妨げになったのは、硬直マインドの人の場合だけです。

 

しなやかなマインドセットの人たちは、内気であってもそれが人間関係の妨げになる事はありません。

 

内気な人たちは、いずれのマインドセットであっても、最初の5分間はとても不安そうな様子を見せます。

 

ところがそれから後、しなやかなマインドセットの人は優れたソーシャルスキルうぃ発揮して、楽しい交流を行うことができます。

 

そうなると内気とは思えません。

 

内気でもマインドセットがしなやかな人は、人との交わりをチャレンジと受け止め、不安を感じはしても、初対面の人との出会いを積極的に受け入れます。

 

それに対して、内気でしかもマインドセットが硬直している人は、ソーシャルスキルが自分より長けていそうな人との接触を避けようとします。

 

何かヘマをやらかすのではという不安が先に立ってしまうのです。

 

このように、硬直マインドセットの人としなやかなマインドセットの人とでは、苦手な場面に臨む姿勢がまるで異なります。

 

しなやかな人は前向きにチャレンジしますが、硬直している人は失敗を恐れて尻込みをします。

 

内気でもマインドセットのしなやかな人は、交流を続けるうちに不安や気後れをあまり感じなくなっていきます。

 

一方、マインドセットが硬直している人たちは、なかなか不安が消えず、目をそらしたり喋らずにすまそうとしたり、いつまでもぎこちないままです。

 

こうした違いが対人関係にどんな影響を及ぼすかは明らかです。

 

内気でもマインドセットのしなやかな人は、内気さを自分でコントロールできます。

 

つまり、初対面の人とも積極的にかかわり、一旦不安がおさまれば、ごく普通に対人関係を発展させていくことができます。

 

内気さに縛られていないのです。

 

ところが、マインドセットが硬直している人は、内気さにがんじがらめになってしまいます。

 

初対面の人とは距離を置こうとして、やりとりが始まっても心のガードをはずすことができず、不安から逃れることができません。

 

マインドセットが硬直していると、人間関係でもチャンスを逃してしまう事になります。

 

マインドセットはしなやかな事に越したことはありません。

 

マインドセットは環境や関わる人間関係を変えると、いつでも変える事ができます。

 

人生を充実させたいのであれば、マインドセットはしなやかにした方が良いと思います。

 

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