言葉の裏側

 

言葉のメッセージには複数の捉え方があり、捉え方でメッセージが変わっていきます。

 

以下の言葉に潜むメッセージを聴き取って下さい。

 

「そんなに早く覚えられたなんて、あなたは本当に頭が良いのね」

 

「あの絵を見て。あの子は将来ピカソじゃないだろうか」

 

「あなたは凄い。勉強しなくても良い成績が取れたんだから」

 

たいていの親は、こうした言葉を子供の自尊心を高める励ましのメッセージと思うと思います。

 

ですが、もっと注意深く耳を傾けて下さい。

 

別のメッセージが潜んでいます。

 

子供たちが受け取るのは、以下のようなメッセージです。

 

「早く覚えられなければ、頭が良くないんだ」

 

「何か難しいものを描こうとしないと、ピカソとは思ってもらえない」

 

「勉強しない方がいい。さもないと、凄いと思ってもらえない」

 

子供を褒める親たちは皆、子供をどんどん褒めれば、自信がついて成績も上がると考えていると思います。

 

頭がいい、才能がある、アスリートの素質十分など。

 

頭の良し悪しや才能の有無にこだわるのは、硬直マインドセットの子です。

 

裏を返せば、挫折しやすい子です。

 

親がいつもそういう事を口にしていると、子供は益々それに取りつかれてしまうと思います。

 

頭の良さを褒めると、学習意欲が損なわれ、ひいては成績も低下します。

 

どうしてだと思いますか?

 

褒められても嬉しくないのでしょうか?

 

もちろん、子供は褒めてもらうのが大好きです。

 

特に、頭が良い、才能があると言われると嬉しくて天にも昇る気分です。

 

でもそれは、ほんの一瞬にすぎません。

 

思わぬ障害に出くわした途端、それまでの自信はなくなって、すっかりやる気をなくしてしまいます。

 

成功するのは賢いからだとすれば、失敗するのは頭が悪いせいという硬直マインドセットに縛られてしまうからです。

 

励ますつもりで子供の頭の良さを褒めていると、「やれば皆よりできるんだ」と言うものの、実際にやってみようとはしなくなります。

 

こうなってしまうと、何か新しい事を学ぶことができなくなってしまいます。

 

何かを学ぼうとする時に最大のネックとなるのは、成績の良し悪しで自分の価値が決まってしまうかのように思い込み、すぐに完璧にできる事以外は手を出さず、「どうせくだらない事」だとバカにしてかかるようになります。

 

こういった部分に、挑戦できなくなる人間になる理由があります。

 

マインドセット1つで大きく人間が変わる事は明らかです。

 

マインドセットがいかに重要な事なのかを理解して、しなやかなマインドセットにして下さい。

 

マインドセットは変える事ができます。

 

大人でも変える事ができます。

 

マインドセットがしなやかな方が成功するのは早いです。

 

マインドセット次第で人生が変わる事を理解して下さい。

 

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