自滅の束縛

 

人は、気づかぬうちに何らかの方法で自らを縛っています。

 

それは言葉の縛りや行動の縛り、思考の縛りなどがありますが、その縛りが稼げない自分を作ってしまいます。

 

例えば、次のような縛りを自分にかけていないでしょうか。

 

・人に迷惑をかけてはいけない

 

・転職してはいけない

 

・会社を休んではいけない

 

・上司に意見してはいけない

 

これらは、一般的に会社でよくかけられている縛りです。

 

育ってきた環境のなかで、ことあるごとに耳にし、気付けば固定観念、つまり縛りとして脳内に形成されていきます。

 

そもそも人が幸せを感じるためには、「心の余裕」や「心の自由度」が必要です。

 

これらを損なう思考習慣は、豊かな人生を送るうえで排除しなければなりません。

 

それは、稼ぐ人になるという観点からも同様です。

 

厳しいルールや規制に縛られた状態より、一定の自由があること。

 

さらに言えば、「遊び」や「余裕」があるほうが、あらゆる物事に対して柔軟になれます。

 

それは行動としても、考え方としてもそうです。

 

よくあるのが、「自分は理系だから営業には向いていない」「高収入の仕事は自分の能力では見合わない」「この歳で転職なんてしたら白い目で見られる」など、自らを縛っているケースです。

 

非常に窮屈な生き方になってしまいます。

 

また、組織単位でも考え方に縛られているケースがあります。

 

例えば、大手企業で新規事情を考案する時なども、「既存食品やノウハウから何ができるか」というプロダクトアウト的な考えに縛られていることが多いです。

 

アイデアの選択肢が縛られ、結果的に新規事業が拡がらないということが日本企業ではよくあります。

 

そうではなく、「お客さまのあらゆるニーズが新規事業になり得る」と考えれば、より広い観点から尖った新規事業を探し出せる可能性が広がります。

 

両者の違いは、会社の行く末を左右するほど大きなものです。

 

一個人としても、例えば、転職することや無職になること、自宅を失うことなどに対しての不安は誰にでもつきものです。

 

しかし、「人生においてしてはいけないことは何ひとつない」と考えれば、心にゆとりが生じます。

 

感情面で楽になり、可能性の根を多方面に張り巡らせることができます。

 

「あれをしてはいけない」「これもしてはいけない」など、禁止、否定、さらには強制によって行動や思考、言動を縛られ続けた人は、心の自由度が狭くなっています。

 

それが結果的に、稼ぐ自分を諦めることに繋がります。

 

子どもの教育に当てはめてみてください。何でもかんでも禁止、否定、強制してしまえば、両親の顔色を伺う子どもになってしまいます。

 

また、何をするにしても、モチベーションが自分の内側から生じてきません。

 

本来であれば、子どもが自ら望んだ道を、上手に導いてあげるスタンスこそ、教育の基本です。

 

豊かな心を育み、のびのびと育てるためには、禁止も、否定も、強制もほどほどにしなければなりません。

 

すでに大人である私たちは、自分に対してももっと寛容になり、自分にとっての良き理解者であることが求められます。

 

そうすることが心の自由度を保ち、幸せでポジティブな感情を呼び起こす土壌を作ります。

 

幸せになりたいと願っていながら何かに縛られていると感じる人は、今一度、心の自由度を高めて幸せの感度を上げていきましょう。

 

感情面がプラスになれば、素晴らし出来事や幸せを引き寄せやすい環境を築くことができるのです。

 

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