アファメーションとインスピレーション

 

自らに肯定的な言葉をかけ、潜在意識に刷り込んでいく作業をアファメーションといいます。

 

自己定義を高めるためにアファメーションは欠かせませんが、この作業において重要なのは、言葉を唱えることだけではありません。

 

むしろ、ただ唱えているだけでは、十分な効果を得ることはできません。

 

脳科学の分野などで重要視されているアファメーションですが、いつしか「言葉を唱えること」ばかり認識されるようになり、場合によっては唱えること自体が目的になっていることもあります。

 

しかし、それでは「行動」に繋がりません。

 

「行動」に繋がってこそ、「実現」に近付きます。

 

自己定義をアファメーションした際に感じる「インスピレーション」こそが「行動」に繋がるきっかけを作ります。

 

アファメーションにおいて最も大事なのは、この「インスピレーション」を感じることなのです。

 

ではこの「インスピレーション」とは何でしょうか。

 

例えば「私は資産10億円を所有する存在である」とアファメーションしたとします。

 

本当に存在できていれば、特に違和感無くアファメーションできるはずです。

 

もし男性であれば、「私は男性である」と言った時に何の違和感も無いことと同じです。

 

しかし、もし自己定義と現実の自分に乖離があると感じた場合、アファメーション時にそこに違和感や抵抗感が生じます。

 

それを「インスピレーション」と呼んでいます。

 

アファメーションをする際に、携帯のメモアプリでも結構なので「インスピレーションメモ」というものを用意します。

 

「10億円所有する自分」をイメージした際に、「いや、自分はなれるだろうか」「10億円所有する自分は本を出しているかな」など何かしらの感情が浮かぶはずです。

 

その感情をメモしていきましょう。

 

これがインスピレーションメモです。

 

目指す姿とのギャップこそが、次の「行動」に繋がっていきます。

 

あるいは、「私はどんな人に対しても、愛や優しさを与えられる存在である」と自己定義していた場合、少し怒ってしまった日には「今日は少しできていなかったな」などと感じると思います。

 

反対に人に優しくできた日には、「かなりできるようになってきたな」「浸透してきたな」と感じることもあると思います。

 

自己定義のアファメーションは毎日繰り返していくものです。

 

「感情の引っ掛かり」が無くなっていけば定着している証拠です。

 

引っ掛かりが無くなれば「存在」できていますし、あればインスピレーションメモに残し「行動」へと繋げていくことです。

 

大事なのはアファメーションだけで終わらず、インスピレーションから具体的な行動まで繋げていくことです。

 

小さな引っ掛かりでも構いません。

 

それらをきちんとメモしておくことで、自己定義と現在の自分との距離を詰めるヒントが見つかります。

 

それは、自分にしか見出せない最高のインスピレーションです。

 

それだけアファメーションをして自己定義を脳に刷り込んでも、自分の目の前の「現実」と対峙することでネガティブになり、自己定義がブレてしまうことは誰にでもあることです。

 

「私は大物である」と自己定義しても、上司から小物扱いされる「現実」があれば、考えがブレてしまいそうにもなります。

 

だからこそ、アファメーションは毎日毎日繰り返し行う必要があります。

 

自分を本来の状態に戻してあげることが重要です。

 

面倒臭く感じることもありますが、潜在意識下の自己定義が現実を引き起こしている以上、自己定義を定着させる作業は必要です。

 

自己定義と現実との乖離がある時ほど必要なのです。

 

潜在意識へのアプローチは「言葉の力」か「成功体験の力」を使うことが一番の近道です。

 

アファメーションを楽しめる体質に変わっていきましょう。

 

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