人生における課題は「お金」と「人間関係」の2つです。
これらの課題をクリアすることで、より幸せな人生へと導いていけるはずです。
この世はお金が全てではないですが、乗り越えなければならないひとつの課題であることは間違いありません。
「お金が全てだ!」とか「お金でなく心が全てだ!」など、そういった極端な議論ではなく、適度なバランス感覚を保ちながら課題をクリアしていけると、よりよい人生が構築できるはずです。
少なくとも、お金に対してネガティブな感情を持つ必要はありません。
お金を自分の人生に招き入れたければ、「感情」をポジティブに、「意識の向き」もしっかりお金方向へ向けてあげる必要があります。
もし、自分の幸せリストに「世界一周旅行」が入っているなら、それを体験するためにはどうしてもお金と時間が必要です。
お金がないからといって幸せを諦める事は、1度の人生でとても勿体ないことです。
そうならないために、お金を「幸せに直結するスペシャルチケット」と思う事が重要です。
このような認識を持っていれば、「お金は要らない」などと言えないはずです。
「幸せ行きのチケット」を要らないということは、幸せを放棄しているのと同じです。
人間は、自分にとっての幸せを求めて生きています。
幸せな体験も、幸せな感情も、すべての人が必ず求めていることです。
そのためにも、幸せ行きのチケットであるお金を、自分にとって必要なだけ、しっかりと獲得していく必要があります。
お金についての議論をしていると、「お金は要る」「お金は要らない」という極端な二元論に陥ってしまうことがよくあると思います。
またそのなかで、「自分はお金は要らない」「それよりも人を救いたい」という主張もよく耳にします。
そのように考える精神性や貢献欲求はとても素晴らしい事ですが、お金が無い状態で人を救おうとすると、最終的に自分と他人に迷惑をかける可能性が非常に高くなります。
溺れている人を助けるには、自分が溺れていてはいけません。
船に乗っていない状態で助けようとすると、助けられないばかりか自分も溺れてしまい、最終的には他人に助けを求めることになります。
本来であれば、頑丈な船と救助のための浮き輪、さらには保護した後の食料や飲料など、救助には必要最低限の装備が必要です。
そうした準備もなしに人を助けようとすることは、慎重さに欠け非常に危険です。
いくら人の為に活動しても、お金が無ければ継続できず、人に迷惑をかけてしまいます。
お金が幸せ行きのスペシャルチケットなのだとしたら、そのチケット無しに、より多くの人を幸せに導くことはできません。
自分が溺れているのなら、溺れている誰かを助けることはできません。
まずは自分が陸に上がること。
そして、溺れている人を助けられる環境を構築するのが先決です。
貢献欲求は本当に素晴らしいことですが、本気で多くの人を幸せに導くためには、まずは自分が経済的にも豊かであることが極めて重要です。