意外と見えていない認知

 

人間はひとりひとり、成長過程も、重ねてきた経験も、違っています。

 

当然ながら人それぞれにズレがあるので、否定をせず、客観的で中立なフィードバックをしていきさえすれば、人は勝手に成長します。

 

実は、成長の1番の近道は「フィードバックされた側が自分で気付くこと」です。

 

自分で気付けば、自発的に問題を見つける力がついていきます。

 

客観的なフィードバックをずっと受け続けていると、先生がいない状態、上司がいない状態でも、常に”鏡”を見ている状態になれます。

 

これが「メタ認知」と呼ばれるものです。

 

メタ認知の能力が身に付くと、能力が四方八方へ伸びていきます。

 

そしてこの能力が尖っていくと「才能」になります。

 

もう少し科学的な話で説明します。

 

「自分がどのような認知をしているかを認知する」ということがメタ認知です。

 

「触覚」も認知の1つです。

 

例えば、今自分が椅子に座っているとします。

 

腿の裏側が椅子に接していて、そこに体重が乗っています。

 

「腿の裏側に体重が乗っている」と指摘しましたが、指摘されなくてもそのことを認知していたという方はいるでしょうか。

 

恐らくほとんどいないと思います。

 

座っている限り、常に腿に体重が乗っていたはずなのに、指摘されて意識を向けて初めて「ああ、座面に腿の裏側が接している、体重が乗っている」と気付きます。

 

つまり、自分が「今、認知したこと」は、それまで「認知できていなかった」ということです。

 

本当は認知していたはずなのに、です。

 

メタ認知というのは、「常に認知している」ことを意識して、初めてできるものなのです。

 

今、自分の認知はどういう状況なのかを認知する。

 

客観視する。

 

それによって、自分で自分自身にフィードバックができるようになります。

 

メタ認知を身に付けて、才能のある自分を目指して下さい。

 

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