老後の不安解消

 

みなさんは、将来のことを考えますか?

 

もしかしたら、「なんとなくお金のことが不安だ」と感じているのではないでしょうか。

 

その不安は、一体どこから来るのでしょうか。

 

令和元年の6月、金融庁の報告書「高齢社会における資産形成・管理」、いわゆる「老後2000万円問題」が話題になりました。

 

この報告書では、「現在60歳の人の約4分の1が95歳まで生きる」という試算が紹介されています。

 

そして、その中の「夫婦2人が95歳まで生きると、老後のお金が2000万円不足する」という1文が、日本中を駆け巡りました。

 

なぜ、この事が取りざたされたのでしょうか。

 

多くの人は、20歳くらいから働き始めます。

 

そして、60歳で定年を迎えます。

 

つまり、40年間働くことになります。

 

その後、仮に100歳近い年齢まで生きるとすると、約40年分の蓄えをしておかなければいけません。

 

ということは、”20歳から40年働きながら、老後の40年の貯蓄を作っておかないといけない”という計算になります。

 

これだけを見ると、かなり難しいことに聞こえるのではないでしょうか。

 

今から50年ほど前の1970年、日本人の平均寿命は約67歳だったそうです。

 

当時は55歳が定年だったので、50代になると多くの人は、「これ以上は働けないな」と思えるほどに、ヨボヨボになっていたのです。

 

年金制度は、当時のそういった人々の面倒を見るものとして設計されました。

 

つまり、老後の「年金暮らし」は、約12年間と見積もっていたわけです。

 

しかし、平均寿命はどんどんと延び、国に老後の面倒を全て見てもらうのは無理だ、という現実がやってきたのです。

 

これが、恐らくみなさんが抱える「お金の不安」の正体です。

 

では、どうすれば良いのでしょうか。

 

今からやるべきことは、実は明確です。

 

1つ目は、「若いうちに沢山稼ぐこと」です。

 

老後の心配をすることなく暮らせるくらい、沢山のお金を稼げるなら、それに越したことはありません。

 

ただ、能力的に恵まれた一部の人にしかできないと思います。

 

2つ目は、細く長く暮らしていくよう「支出を抑えること」です。

 

実家暮らしや自炊などの節約を徹底的に行い、コツコツと老後資金を蓄えておくのです。

 

恐らく多くの日本人が大好きな方法だと思います。

 

これら2つの方法は、それぞれ「成功術」「節約術」として、多く語られてきたことです。

 

本当に伝えたい解決法は、この2つとは別の方法です。

 

投資家的な解決法があります。

 

その1つ目は、元気で働ける限り、「長く働き続けること」です。

 

寿命が延びるのであれば、「健康寿命(介護を受けたり寝たきりになったりせず、日常生活に制限がない期間)」も同時に延びているということです。

 

そうすると、かつて60歳だった定年が、70歳、75歳と延びていくのは自然なことです。

 

2つ目の方法は、将来に備えて「収入の一部を投資に回すこと」です。

 

長くコツコツと投資を行い、資産形成をしていくのです。

 

将来の不安をなくすための戦略は、先ほどの2つの方法と投資家的な2つの方法の、合計4つしかありません。

 

そして、そのどれか1つが正解というわけではなく、1人1人が収入や生活に応じて4つを組み合わせていくことが大切です。

 

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