投資に必要なエネルギーは、5つの要素から成り立っています。
自分の中に「主体性」を持ち、「時間」と「お金」の使い方に自覚的になり、そして更に、人生の「決断」をする力を持ちつつ、「運」の存在とうまく付き合うことです。
この5つ全てが総動員されることでエネルギーが大きくなり、未来からのリターンが最大化されます。
安定ばかりを求める時代が少し変わり、「好きなことをやろう」「やりたいことをやろう」というメッセージが当たり前のように飛び交う時代になりました。
youtubeのキャッチフレーズ、「好きなことで、生きていく」も有名です。
とはいえ、画一的な日本の学校教育を終えた子どもたちが、いきなり「個性」を求められたり、「好きなこと」を問われても、一部の人を除き、なかなかすぐには答えられないと思います。
社会に出て、自分でお金を稼ぎ、仕事に慣れ、少し落ち着いたくらいの頃に、改めて「自分は何をすべきか」「何をやりたいのか」を考えると思います。
しかし逆に、日々の忙しさや降ってくる仕事などに流されてしまうと、そうやって自分の生き方を見つめ直すことを、やがてしなくなります。
そこで必要なのが、「主体性」を取り戻すということです。
もし、10億円が手に入ったらどうしますか?
サラリーマンの生涯賃金は約3億円と言われています。
つまり、10億円が手に入るということは、生活のために働くことから解放されるということです。
そこで、改めて「自分がどうしたいか」という質問です。
人は、お金を使う時に「本音」が出ます。
自分が買いたい物は、自分の「本音」に基づきます。
10億円を持った時に、どう使いたいかという所には、自分でも意識していなかった絶妙な本音が出てくるのです。
自分の夢のために使うかもしれませんし、家族や友人など、身近な相手を応援したくなる気持ちが湧いてくるかもしれません。
これが、まさに投資に必要な要素の「主体性」の正体です。
会社を株式上場させた人や会社を売却した人など、数億円のお金を得た人達が口を揃えて言うのは、「お金があるからといって幸せになることはない」ということです。
やりたいことを実行するための「思い」や、それに集まってくる「仲間」の方が、お金よりよっぽど貴重だと言います。
人生で最も楽しいことは、信頼できる仲間と楽しい時間を過ごすことです。
お金で得られる部分は、ほんの少ししかないです。
お金を得たことで友達や恋人が得られるのだとしたら、それはお金を目当てにした人が増えたということかもしれません。
ということは、今、10億円を手にしていない自分を大切にしてくれている友達、恋人、家族を大切にしなければいけないということでもあります。
仮に、10億円を手にした時に、「誰と何をしようか?」と考える思い、その主体性が、投資家のように考える時の第一歩であり、根っこにあるのは「やりたいこと」の思いです。
そして、やりたいことの多くは、お金がない状態でも、すぐにスタートできるはずです。
「時間がない」ということを言い訳にする人もいるかもしれませんが、それも「主体的に何を優先するか」が大事です。
日々、食べていくことで大変な場合もあるかもしれませんが、生活のことばかりを追ってしまうと、人生は先細っていきます。
一度、頭の中で、目の前の生活のことを脇に置いてみて下さい。
そうすれば、色々な言い訳でやっていなかった人生の目標や目的が見えてきます。
じっくりと自分自身と対話して、「主体性」を養いましょう。