すぐに始められる自己投資があります。
それは、街やお店をくまなく歩いてみる、ということです。
投資家の視点を身につけるのに特におすすめなのは、「家電量販店」です。
やり方はとても簡単です。
月に1度、2~3時間くらいかけて、家電量販店の地下から最上階までをじっくり見て回るのです。
買い物をする必要はありません。
ただ、ゆっくりと見て回るだけです。
これが実はすごい効果を発揮します。
大型の家電量販店には、古今東西あらゆるものが販売されています。
自分が興味のあるものもないものも関係なく、全てをくまなく見るのです。
特に注目したいのが、最新テクノロジーです。
AIの技術は、今、日進月歩で進んでいます。
雑誌やネットでキャッチアップするのもいいですが、最先端である家電製品で体感してみて下さい。
テレビや冷蔵庫、PC、スマホなど、1つ1つの売り場を見て回り、「今、どういうものがあるんですか?」と店員に聞いてみるのが良いです。
旧型の製品と違い、どういった技術が使われているのか、プロの立場から教えてもらえます。
無料なのに、こんなにトクすることはありません。
色々なお店を回るのもいいですが、「定点観測」をするのが良いです。
1回だけでは「こんなものか」としか思えないかもしれませんが、何度も訪れると、ちょっとした変化に敏感になります。
今、何が売れて、何が流行っていて、業界の話や日本全体の景気まで感じ取れるようになります。
最新技術に疎い人でも、この方法なら確実にインプットすることができます。
家電量販店に置いてあるものは、そのどれもが食や健康、美容、娯楽など、「生活」に密着しています。
ここで得た知識は、他の場所にもつながってきます。
新聞やニュースで知るだけでは一瞬で忘れてしまうかもしれませんが、現場で見て実際に人から話を聞いたことは確実に身になっていきます。
コンビニは、ついお金を使ってしまう無駄遣いの場所になることが多いですが、それはただ惰性で立ち寄るのがまずいのであって、家電量販店と同じく「自己投資の場」だと捉えると違ってきます。
なぜなら、コンビニは最先端の情報の集積地だからです。
コンビニの売り場は、常にPOSデータでマーケティング管理されています。
棚に並んでいるお菓子、お惣菜、飲み物、デザートは、メーカー側が売りたいものばかりです。
定番商品であっても、モデルチェンジされて女性向けになったりします。
ネーミングのロゴのフォント、デザイン、色などの変化は、まさに「時代の空気」がそのまま反映されます。
そのような場だと思って、コンビニを歩き回るのです。
新商品を買ってみるのも、立派な投資になりえます。
よく、youtuberなどが新しいものをいち早く試し、感想をアウトプットしています。
買ったものを試して人に伝えると、情報を生み出すことになるのです。
新商品だけでなく、新しいサービスはすぐに試してみて下さい。
もしみなさんのスマホが、買った時と同じアプリのままなら、かなり危険です。
無料でどんどん新しいアプリやネットサービスが出てきています。
それを全く無視して、変化させていないのは、時が止まったまま生きているのと同じです。
メルカリやTikTokなど、少なくとも身近に流行っているアプリはダウンロードして実際に使ってみるようにして下さい。
ある政治家がパソコンを使ったことがなかったり、ある芸能人がエクセルを知らなかったニュースがありましたが、こうなってしまっては非常にまずい状態です。
実際に試してみて、あまりピンとこなかったり、続かなかったりする場合があるかもしれません。
しかし、それは逆に見てみると、チャンスでもあります。
「グーグルマップとリンクして見られればいいのに」
「アマゾンで買えるようになってればいいのに」
など、不満や改善点を見つけるということは、新たなビジネスチャンスについて考えるきっかけにもなりますし、たくさんの気づきを得られます。
常に新しいものを発見し、試して下さい。