「投資家的な視点」を身につける習慣の1つとして、「旅」をして下さい。
「イメージできないことはマネージできない」
そんな言葉があります。
いつもの場所から離れて、旅に出ることのメリットは計り知れません。
旅をすることによって、たとえそれが短い滞在であっても、一度に多くの刺激を受けます。
投資家は基本東京にいるイメージがあるかもしれません。
しかし、実際に自分の目で見て投資するかどうかの判断をします。
なので、年間120日くらいを東京以外で過ごしています。
今は、ネットで多くのことを調べることができ、AIも進歩してきました。
人間にできることといえば、ただひたすら現場に行き、見て感じることなのです。
行く先々のものを飲み食いしつつ、地元の人に話を聞くことで、身体的なレベルで情報を消化できるのです。
これは、AIにはできないことです。
そういったことを当たり前にやっておくと、自分なりの地図が頭の中に出来上がり、二次情報に振り回されることがありません。
オリジナルな生き方をするためにも、旅はうってつけです。
行き先や宿など、最低限の情報はネットで調べても良いですが、旅先での細かな情報は、できれば現地の人から聞くようにするのです。
もし、同じところに旅する人がいたとして、ネットに書いていたことを教えるだけでは、ただのコピー行為です。
ネットには載っていないけれど、実際に現場で聞いて自分の目で確かめた情報を持っていたら、自分の価値はぐっと高まります。
情報が多すぎる時代だからこそ、旅に出ることの価値はますます高まっています。
そんな体験を積み重ねることこそが、自分の市場価値につながります。
経験を、1つでも多く身につけて下さい。
そして、日常の街歩きでも、その視点を意識して下さい。
次に、「有言実行」についてお話します。
自分の思いを周囲に伝える方法の1つが「宣言」です。
「有言実行」は、ゼロ円で実践できるにもかかわらず、大きなリターンを生み出す源泉となる投資行動です。
「有言実行」とは、何かをやり遂げようと決意した時に、それを周囲にわかるように表明して、実際に何かをすることです。
黙って実行する「不言実行」スタイルの方が、かっこいいかもしれません。
宣言をしておいて失敗することは、とても恥ずかしいことです。
しかし、リスクをとることで行動に移していく「有言実行」の方が、これからの時代はうまくいく可能性が高いと考えています。
なぜなら、宣言をすることで、周囲とのコミュニケーションが格段に広がっていくからです。
「こんなことに挑戦してみたい」という夢や目標があれば、まずは口にして周囲に伝えてみるのです。
「ロケットを打ち上げたい」といった壮大なものに限らず、「自分で釣った魚を食べてみたい」などの小さな目標でも構いません。
それを、ちょっとした雑談の場で話すようにして下さい。
「あの人は〇〇をしたい人なんだ」
そうやって、話が一人歩きしていくと、夢や目標は一気に実現に向かいます。
例えば、先ほどの「自分で釣った魚を食べてみたい」であれば、「魚」「釣り」「船」などのキーワードに接点を持っている人が数人はいるはずです。
その中から、協力したいと思ってくれたり、必要な道具を貸してくれたり、いいアイデアを出してくれる人が現れるかもしれません。
人は、自分と共通点のある人や興味が近いと思える人を見つけると嬉しくなる特性があります。
そして、共通点のある知り合いから、知り合いの知り合いにつながって、何百人、何万人という人とその共通点でつながることができます。
これこそが、「有言実行」が有効な投資手法になりえる秘密なのです。
「不言実行」ではなく、「有言実行」を習慣にして下さい。