同じ世代、同じ職業、同じ性別の人。
そんな人と付き合っていると、共通の話題も多く、話も合って楽しい時間になると思います。
しかし、そればかりだと視野や思考がどんどん閉じていきます。
投資においても、1つの企業に全資金を投じてしまうのではなく、様々な企業に分散させた方がリスクを下げられます。
人付き合いも同じです。
年代・職業・性別を意識してズラすようにしてみて下さい。
もし、「30代・銀行員・男性」であるのならば、20代や40代以上の他業界の人と、男女分け隔てなく会うようにするのです。
別の職業の人と会うのは、いきなりだと難しいかもしれません。
しかし、違う部署の人を誘ってみたり、得意先などの少し共通点がある人と食事に行くことならハードルが低いと思います。
「自分と違う要素を持っていること」、それを意識するだけで、人間関係は劇的に変わります。
「今月は若い世代の人達と絡んでないな」
「流通業界の人と会ったから、次は小売業界の人の話を聞いてみたいな」
そのように、人間関係のポートフォリオを意識して組めるようになって下さい。
もし、同じ要素の人達ばかりの飲み会が続くようならば、思い切って断る勇気も必要です。
人付き合いにメリットを求めるのは非常識だと思っている人もいるかもしれませんが、「これって投資?それとも浪費?」という自問自答をし、主体的に人間関係を築くことは、これからの時代に必要なことです。
若くして上にのぼりつめる人には、共通点があります。
それは、「年上から可愛がられる」ということです。
もちろん、自分の能力だけでのし上がる方がカッコいいかもしれません。
しかし、社会に出ると、上の立場の人から引っ張り上げられることが成功のきっかけになることがほとんどです。
「こいつは何かやってくれるはずだ」
そんな期待を上の世代から持ってもらうのです。
身近なことでできることだと、まずは会社の上司を昼食に誘ってみることです。
きっと上司は喜んで奢ってくれます。
「あいつにはいつもたかられるんだよ」なんて言われるくらいが丁度良いのです。
また、人間関係において、「おすすめされたものを試す」という方法は威力抜群です。
「最近、何か面白い本はありませんでしたか?」
「最近、何の映画を観ましたか?」
そんな質問を習慣にしてみて下さい。
そして、教えてもらったら「その本を貸していただけませんか?」と頼んでみるのです。
多くの場合、喜んで貸してくれるはずです。
人は自分が感動したものを誰かと共有したいという思いを持っているからです。
新しい知識や気づきを得ながら、教えてくれた人とも仲良くなれてしまう、まさにコストがかからずにリターンの高い画期的な投資方法です。
また、ゴルフ、お酒、カラオケの3つは、年配の方たちの大好物です。
もし、1ミリでも興味があるのであれば、それを入り口に仲良くなることができます。
そう言うと打算的かもしれませんが、きっかけなんてそんなものです。
やってみて、もし自分に合わなければ、すぐにやめればいいのです。
それに、それらには実際に多くの人を惹きつける「ハマる要素」があります。
どんなものにも、ビジネスで必要な要素が含まれています。
また、ゴルフが趣味だという若者は、一気に「少数派」になれます。
マイノリティを恐れず、自分の価値を高めて下さい。