社会には多様な仕事があり、色々な人がいます。
立場が違えば、ものの見方や考え方も大きく違っています。
他業界の人と知り合い、「どんな仕事の進め方をしているか」「どんなやりがいがあるのか」「どんな問題を抱えているのか」を質問してみて下さい。
他業界の人と付き合う時のコツは、「知ったかぶりをしない」ということです。
知らない言葉が出てきたら、恥ずかしがらずに「それってなんですか？」と聞くのです。
自分の常識と違うなと思ったら、すかさず「なぜ？」を繰り返して下さい。
そうすることで、人と会っている時間が学びの時間に変わります。
とにかく「人に会いに行く」ことで、ビジネスを切り開いてきた人たちもいます。
そんな人たちは、新聞や雑誌を見て、「面白い人だな」と思ったら、すぐに電話をかけて会いに行くそうです。
「あなたに興味がある」と主体的に行動することで、そこからビジネスを広げていくのです。
まして今は、SNSで誰とでも繋がれる時代です。
しっかり自己紹介をし、自分の思いを伝えることができる人は、チャンスが無限に広がっています。
「会社内だけ」「同じ業界の人だけ」という浪費的な人間関係は卒業し、リターンを生む投資的な人間関係を築いていって下さい。
「人脈が広い」「コネがある」という言葉は強みとして使われます。
そのような「人的資産」は特別な人にしかないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
大学や高校の同級生は何人いますか？もっと遡って、中学校や小学校の同級生まで含めると何人ですか？
きっと膨大な人数になると思います。
今、思い浮かべた同級生はみんな、自分の「資産」なのです。
共通点が1つあることで、人と人の距離はぐっと縮まります。
大人になってからも、「出身地が同じ」「最寄り駅が同じ」という共通点が見つかると、一気に距離が縮まります。
自分の人生を振り返った時、同じ学校、同じ出身地で接点があった人たちは、すでに知り合いであり、交流を深めるベースが出来上がっています。
それは「地縁」という貴重な人的資産なのです。
ただ、人的資産はメンテナンスをしなければ、価値を失ってしまいます。
この資産をもっと活用してみて下さい。
いわゆる「地縁」の再評価です。
SNSで「いいね」を押したり、コメントを残しておくのです。
さらに「地縁」だけでなく、「血縁」にも目を向けてみて下さい。
生まれた故郷をベースにした親戚ネットワークです。
叔父さんや叔母さん、従兄弟など、自分のバックグラウンドに存在する親戚との関係は、希薄になっていませんか？
彼らもまた、強力な味方やアドバイザーになり得る人たちです。
盆と正月にしか会っていなかった親戚とも、改めてお互いの仕事や専門分野について話し合ってみて下さい。
親戚同士という信頼関係のベースがあることは、とっても大きな資産です。
みなさんは特に努力をしなくても、既に「地縁」と「血縁」という豊かな人脈を持っています。
当たり前と思って見過ごすのではなく、改めて資産として評価することから始めてみて下さい。
