みなさんは「身につけているもの」にこだわりを持っていますか?
自分のセンスを見せつけたり、お洒落にお金をたくさんかけたりする必要はありません。
「ストーリー」を身につけるようにして下さい。
これは、投資と浪費の話ともリンクするのですが、モノを買う時は、「投資か浪費か」を自覚するようにすすめてきました。
わざわざお金を支払うことは、その商品やお店、企業を「応援」する行為でもあるからです。
そうすると、みなさんが身につけているモノは、ただ「なんとなく買ったもの」ではなく、背景があるはずです。
服や鞄、眼鏡、財布、靴、手帳など、単純な消耗品ではないモノには、多少の「こだわり」があると思います。
それらについて、「語れるエピソード」があるかどうか、それが自分を大事にすることにつながっているのです。
例えば、「そのバッグ、お洒落ですね」と言われたとします。
その時に、お礼を言うだけだったり、ブランド名を言うだけになっていないでしょうか。
ぜひ、「気に入ったポイント」などを一言でも添えられるようになって下さい。
そのプラスアルファの情報が、自分自身の印象にもつながってくるのです。
出会いをチャンスに変えるには、見た目に何か1つ、「トレードマーク」となるものを取り入れるのも手です。
私の知り合いの建築家に、いつも花柄のシャツを着ている人がいます。
ここで重要なのは、「いつも」ということです。
「花柄のシャツを毎日着ることで、出会う人みんなに『花柄の人』って覚えてもらうんです」
確かに、インパクトが強いので1回会うだけで覚えますし、会った際にも話題に出さざるをえません。
「花柄のシャツ」をきっかけにして、たくさんの人に覚えてもらうとができて、つながることができるのです。
このスタイルは、多くのビジネスマンにも学べることです。
起業家でなくても、まずは相手に持ってもらい、きっかけとして覚えてもらうためにも、ネクタイやメガネ、スマホカバー、名刺入れなど、小物でも良いので「仕掛け」を作っておくのは、非常に効果的な投資です。
ちなみに、女性の目は「先端部分」に、男性の目は「中心部分」に注目しやすい傾向があるといいます。
女性に対してアピールする場合は「靴」や「指先」の手入れに気遣い、男性の場合は「首元」のネックレスやネクタイが効果的だそうです。
みなさんが身につけているモノは、みなさん自身の自己表現になります。
つまり、戦略的に選ぶことで、武器にもなるということです。
そのためには、モノを買う時に店員さんに質問をしたり、ネットで調べたりして、ちゃんと納得してから買う、つまり投資をするという姿勢が大事です。
日常の姿勢が、見た目やスタイルに現れます。
浪費的な思考でモノを買う習慣は、きっぱりと捨てて下さい。