インターネットの登場により、情報は検索すれば手軽に誰でも手に入れられる時代になりました。
メリットはたくさんありますが、あえてデメリットを挙げるなら、「ランダム性が少ない」ということです。
自分が調べたいものが明確にあってこそ、インターネットは役に立つものですが、逆に見ると、「自分が見たいものしか見られない」という側面があります。
自分の興味の枠を広げるためには、ランダム性を取り入れる必要があります。
そこで、ぜひやってほしい習慣があります。
まずは、「読書」です。
読書は確実なリターンが得られる最高の自己投資だと思います。
1冊の本には何かの道に精通した著者がそれまでの人生で得た経験値が凝縮されています。
読書からよりよい投資効果を生み出すためには、いくつかのポイントがあります。
まずは何を読むのかですが、ビジネス書だけでなく、様々なジャンルの本を読んで下さい。
ビジネス書の次は小説、次はノンフィクション、その次は新書・・・と、「ランダム」になるように意識します。
そのためには、「人が薦めてくれたものはとりあえず買ってみる」というのが効果的です。
「〇〇は読まない」などと決めてかからないようにして下さい。
また、「新聞」も再評価してもいいかもしれません。
新聞の特徴は、情報の正確さと「網羅性」です。
今の時代、携帯でいつでもどこでもニュースが見れるので、特に若い人は、新聞を見ないかもしれません。
しかし、SNSやネットのニュースだけでは、自分の関心の高いものしか見えなくなりがちです。
新聞の場合は、あらゆる分野に記者を配置して、それぞれの記事を編集し、網羅的に世間に伝えていこうというコンセプトになっています。
パラパラとめくるだけで、自分の関心のないものにも出会う可能性があります。
ネット上で主体的にどんどん新しい情報に触れる人であれば必要ないかもしれませんが、そうでない人なら、新聞の網羅性を利用するのもアリだと思います。
紙ではなく電子版を使うのであれば、日経電子版がおすすめです。
機能がとても充実していて、特に便利なのが、「キーワード登録機能」です。
100ワードまで好きな単語を登録できて、その単語が出てくる記事の見出しが赤くふち取りされて表示されます。
仕事関係のこと、興味のある単語などを登録しておくと、見過ごしてしまいそうな小さな記事も漏らさず拾うことができるので、とても便利です。
また、ネットでの情報収集でも、有名人やエコノミスト、投資家などをキュレーター(専門知識を持つ識者)としてフォローして、その人たちのコメントをチェックするようにして下さい。
「自分が興味のある人が、何に興味があるのか」を追うことで、興味の枠を強制的に広げることができます。
これもランダム性を取り入れる上で、効果的な方法です。