持っているもの

 

みなさんは、すでに強運なのです。

 

そう言うと、「何を言っているの?」と思う人がいるかもしれません。

 

もう少し具体的に言うと、「日本に住んでいるということだけで、すでに強運」なのです。

 

例えば、「運が悪い!」とか、「ツイていない!」と嘆いている人だって、昨日はご飯が食べられたのではないでしょうか。

 

昨晩はふかふかのベットや温かい布団で眠ることができたのではないでしょうか。

 

もしそうなら、みなさんは、十分に満たされていて幸せ、ということです。

 

私たちは、「持っていないもの」ばかりにフォーカスしがちです。

 

お金が足りない、仕事がうまくいかない、人間関係で悩んでいる、失恋してしまった、など・・・。

 

そんな風に嘆くけれど、「持っているもの」には意識を向けようとはしません。

 

何しろ、「持っているもの」は、私たちが毎日吸っている空気のようにあまりにも当たり前になっているから、もう「持っている」なんていうことを思いさえしないのです。

 

ですが、そのあまりにも当たり前なことが、実はとても幸せだったり、すでにツイていることだったりするのです。

 

今、日本という国、そしてこの国に住んでいる私たち日本人は、戦後70年あまりもの間、人類始まって以来、最高の環境を手にしていると言えます。

 

紛争やテロなどの危険度は低く、社会情勢や治安が安定している安全な国、それが日本なのです。

 

今、日本に住んでいる私たちは、世界的に見れば、程度の差はあれど、食べたい時に食べたい物が食べられて、いつでも自由に恋愛ができて、職業も好きに選べて、思うがままにお金儲けができます。

 

そのベースには、自由意志のもとで、努力次第で、いつでも幸運を掴める環境が整っているのです。

 

今のこの時代に生まれた私たちは、それだけですでにラッキーなのです。

 

今の日本は格差社会になりつつあると言われていますが、他のアジア諸国と比べると、まだ、格差の小さい国です。

 

例えば、カンボジアの首都プノンペンなどは、国民の平均月収が1万円ちょっとなのにもかかわらず、1500万円もする高級車が沢山走る一方で、郊外のゴミ処理場では幼い子どもたちが、ゴミの山から鉄くずを集めて1日中働いて、40円ほどをやっと稼いでいるのです。

 

そして、そんな子どもたちの多くは、裸足で怪我をして雑菌が身体に入っても病院に行けないことから、15歳まで生きられません。

 

彼らは、その短い一生をゴミの山に囲まれて死んでいきます。

 

地球のどこかでは、そんな状況の下で生きている人たちもいます。

 

人生を変えたくても変えられない人たちが、山のようにいるのです。

 

今、自分が「持っていないもの」より、「持っているもの」のほうに、もっと目を向けてみて下さい。

 

それは、空気のように当たり前かもしれませんが、とっても貴重なものだったりするものばかりです。

 

そんな空気のように「当たり前なこと」に、感謝をしてみて下さい。

 

「当たり前」に感謝ができた時に、生まれついての「強運」が更に上昇していきます。

 

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