間違った個性

 

今は、「個性」で勝負する時代だと言われています。

 

しかし、自分流の知識で行動することを「個性」と呼ぶことはできないし、多くの場合、そうした主張をする自分流の人間は確かな結果を出せていません。

 

結果を出していない人間が組織で文句を言われるのは当たり前です。

 

仕事の目的は結果を出すことにあり、結果を出さない人間は仕事をしたと解釈されないからです。

 

少し厳しく思う人もいるかもしれませんが、そのくらいの覚悟で仕事に臨まないと、仕事の本質は永遠に理解できません。

 

仕事で結果を出すのは会社に貢献するためではなく、自分自身が仕事を心から楽しいと感じるためです。

 

仕事は結果を出せないとつまらないですが、結果を出せると最高に面白いものです。

 

仕事をするからには、結果を出して仕事の楽しさを味わって欲しいです。

 

では、どうすれば結果を出せるのでしょうか。

 

まず、会社の方針に従って愚直にやってみて下さい。

 

どんなにくだらないと思えることでも、とりあえず方針通りに全部やってみることが大事です。

 

一通り全てを真剣にやってみた上で、一点の曇りもなくくだらないと思えたら二度とやらなくてもいいです。

 

上司に対しては、自分は会社の方針に従ってやり切ったのに、それでも結果を出せないことをそれとなく知らせておけば良いです。

 

次に、社内でトップの成績を挙げている人の仕事のやり方を真似してみて下さい。

 

間違えてはいけませんが、いきなり勝手に自分流にアレンジするのではなく、最初は”徹底的に”真似をして下さい。

 

その人と朝の出社時間も同じにして、帰りの退社時間も一致させたり、可能な限り同じ店でランチを食べ、同じブランドの同じ色のものを身に着ける。

 

愛読書や好きなアーティストが分かれば、それら全て経験し尽くすのです。

 

そうして相手の思考回路を完璧にインストールして、相手がやりそうなことを先取りできるようになれば、いよいよ卒業です。

 

その時点では、まだ際立った成果は出ないかもしれませんが、上司に要らぬ文句を言われない程度の成果は出せるようになっているはずです。

 

さらに自分自身が成績を伸ばしたいなら、別の優秀な社員の思考回路を同じ要領でインストールしていけばいいのです。

 

様々な優秀な思考回路を取り込んでみて、そこから作り出される思考や行動こそが、自分の個性なのです。

 

最初から自分流の知識だけで「個性」と言って行動しても、結果は出ません。

 

結果を出している人の思考と行動を、徹底的に真似して下さい。

 

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