「自分の価値を上げたい」
「必要とされる人物になりたい」
誰でも、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
自分の価値を上げるとっておきの知恵があります。
「もう少し話したいのに・・・」と相手に思わせたところで、その場を後にする。
これを習慣にすることです。
一度だけでは効果は小さいですが、これを習慣にすることで人生は大きく変わっていくのです。
例えば、相手との約束の時間が17時までだったら、最低でも16時55分には解散することです。
既に用事が済んでいれば、30分以上前に帰っても構いません。
そういった習慣を続けることで、必ず自分の価値は上がります。
なぜなら相手が「もう少し居てくれてもいいのに・・・」と名残惜しさを感じるからです。
相手の心に「名残惜しさ」を生じさせることが、自分の価値を上げるコツなのです。
これは、訪問時だけの話ではありません。
電話やメールのやり取りも同じです。
長電話は嫌われますが、30秒以内で終わる電話は好かれます。
30秒電話は「もっと話したいのに・・・」と相手に名残惜しさを感じさせるからです。
同様に、長文のメールは嫌われますが、3行メールは好かれます。
3行メールは、「え、これで終わり?」と相手に名残惜しさを感じさせるからです。
もちろん、上記のことは、名残惜しさの原理原則であって、現実では臨機応変に対応すべきです。
例えばみなさんが経営コンサルタントで、顧問先に17時まで滞在という契約を結んでいながら、話が終わったからといって30分以上前に帰ってしまえば、契約を打ち切られるかもしれません。
これは、みなさんの拘束時間に対してお金を払っているからです。
お礼やお詫びの電話を30秒以内で済ます訳にはいかない場合も多いと思います。
問い合わせのメールに対して3行では不適切なこともあると思います。
ただし、そうした場合でも、できるだけ余計な部分は削ぎ落したほうがいいです。
基本として、人生においては「過剰な不足よりも罪が重い」と覚えておけば間違いありません。
不足から生じるトラブルも確かにありますが、過剰から生じるトラブルに比べれば遥かにマシなものです。
観光地に来て、親切に説明してくれる人がいたとしても、話が長すぎて観光の時間が少なくなってしまったら意味がありません。
もし迷ったら、言わない方がいいですし、やらない方がいいのです。
おもてなしの基本は、長時間の応対ではありません。
相手の心に、「名残惜しさ」の一片を残すことです。
「もう少し話したいのに・・・」と相手に思わせる習慣を作って下さい。