「社長は何も分かっていない」
「上司の頭が悪くて困る」
「なんであいつが・・・」
居酒屋などでこんな言葉が飛び交っています。
たまにならと思う人もいるかもしれませんが、不平不満を言って大成をした人はいません。
不平不満を言うと何故成功できないのか、理由は5つあります。
①「非論理的な人間」「組織に向かない人間」というレッテルを貼られるから
上司や同僚の不平不満を言う人は、たいてい面と向かってではなく、陰で言います。
相手に直接言う勇気がないということだけでなく、相手に対する不満や改善点を合理的に伝えて説得することができません。
自分の都合で相手の文句を言っているだけで、理論立てて相手が納得できるような説明ができないから、陰口になるのです。
そんな人が企業にとって求められる人材になれるはずがありません。
②自己中心的だから
不平不満とは、「相手の言動や状況に対する自分の感じ方」に過ぎません。
満足するというのは、相手や状況が自分の思い通りになった時です。
逆に不満とは、自分の思い通りにならない時に起こる感情です。
相手が自分の希望通りに動いてくれないから、「あいつはダメだ」「ムカつく」という感情に繋がります。
なぜ不平不満を抑えられずに相手にぶつけるかというと、「自分は正しい」と思っているからです。
「自分は間違っていない、間違っているのは相手。だから相手が変わるべきだ」という思考パターンです。
相手の立場や価値観の違いを考えることなく、自分の期待値だけを押し付ける。
自分は変わろうとせず、相手にだけ変わることを望む。
当然ながら、このような自己中心的な人が周囲から応援されるはずがありません。
③決断力がないことがバレるから
「うちの社長はバカだ」という人は、自分をバカと言っているのと同じです。
そのバカに使われているのが、自分だからです。
ネズミでさえ、沈みかけた船からは脱出します。
バカ社長・ダメ会社と分かっているにもかかわらずその会社にいるので、その人の判断力はその程度ということです。
「こんな会社辞めてやる」という人に限っていつまでも辞めることがないのは、よくある光景です。
優秀な人材は、「ああ、ここは成長できない」と思ったら、周りに言いふらすことなくひっそりと会社を辞めます。
「ダメだ」と思った時に即決できるのか、あるいは文句を言いつつもだらだら残るのか、そこには埋めようのない決断力の差があります。
④自分の言動に対する想像力が乏しいから
いつの時代も転職理由のトップは「人間関係」です。
その中でも不幸になる転職の代表例とは、会社や社長・上司の愚痴を言って、だんだん職場で自分の居場所がなくなり、転職するという選択肢しかなくなるケースです。
愚痴は、巡り巡って必ず本人の耳に届きます。
上司も人間なので、自分の陰口を叩く社員のために何かしてあげたいとは思えなくなり、声もかけなくなります。
そして、「こんな会社おもしろくない」と転職してしまいます。
こういう人は、どこの職場に行っても同じパターンで、結局転職を繰り返す生活を送ることになります。
つまり、不平不満や陰口は、自分で自分を追い詰める自殺行為なのです。
問題は、自分の言動がどういう結果を招くかを想像できない感受性の鈍さです。
想像力が欠如した人は、何も成し遂げることはできません。
⑤時間を無駄遣いしているから
成功する人が不平不満を言わない最大の理由は、生産性のない時間を何よりも嫌うからです。
不平不満を言ったところで何かが変わるわけではありません。
後ろ向きの人と一緒に仕事をすれば、そうした愚痴を聞く無駄な時間が増えることになります。
だから有能な人は、不平不満を言う人から遠ざかります。
そうして愚痴を言う人の周りには、必然的に愚痴を言う人しか残らなくなります。
言葉は感情の増幅装置としての側面があるので、口に出すとその声を聞いて脳が改めて認識し、ますます不平不満が強くなり、愚痴ループにハマっていきます。
こうして考えると、不平不満や愚痴を言うことは、恐ろしく愚かな人間だけができる行為であるということが分かります。
もちろん、どんな人でもイラッとすることはあります。
ただし、その後の感情を、自分自身で修正できるかどうかが重要です。
他人を自分の思い通りにさせようとして、そうはならないからイライラします。
自分でできる不平不満の解決方法を探して行動することで、不満な感情を和らげることができます。
相手に変われと願うのではなく、自分が変われること・できることを探して下さい。