炎上する人の特徴

 

ビジネスの場面で言い訳をする人は、周囲からの信頼を失い、人から見放されていきます。

 

「〇社からの見積もりがまだ届いていないが、どうなってる?」と上司に聞かれた時、「先方からの返事がまだ届いていません」と部下が答える光景は、よくあります。

 

しかしこれは、「悪いのは相手であって、自分は悪くない」と言っているようなものです。

 

当然、上司から「それなら早く確認の連絡を入れろ!」と怒鳴られることになります。

 

望ましいのは、「すみません、私がもう少し密に確認をしておくべきでした。すぐに電話して至急提出してもらうようにします」と謝罪したうえで対応策を具体的に報告することです。

 

そうすれば、次にどうするかが見えているので、上司としてもそれ以上は怒る理由がありません。

 

言い訳する人は一事が万事、「自分は悪くない」「悪いのは他人だ」という思考が先に立ちます。

 

自己保身が最優先であり、「いかに責任を負わないで済むか」「自分に非難の矢が飛んでこないようにするか」に全力を尽くす姿勢が染み付いています。

 

だから企業や政治家が不祥事を起こした後、記者会見で言い訳をすると、責任逃れの姿勢を追求されてメディアで「炎上」するのです。

 

「謝るのは悔しい」「非難されるなら誰かを巻き添えにする」という自己中心的な考え方に支配され、「責任を取れる人は潔い」「問題に真正面から取り組む」という発想がありません。

 

不動産開発で成功している人がいます。

 

その人はサラリーマン時代、自分の勤めていた会社がリーマンショックの影響で倒産した過去を持っています。

 

倒産前、資金繰りは悪化し、当然ながらお金を払うことができません。

 

そんな時、出資者や債権者の所に説明に行くのは、普通は嫌なものです。

 

「いつ払えるのか」「何をしているんだ」と罵倒されるのが分かっているからです。

 

だから足が遠のき、それがますます債権者の怒りを買います。

 

しかし彼は逃げないどころか、出資者や債権者はもちろん、支払いが滞っている全員の所へ毎週のように状況報告に行きました。

 

メールではなく、直接訪問です。

 

倒産して解雇されるまで続けたその姿勢が、「しっかりと報告に来てくれるのは君だけだ」とプラスの評価に変わりました。

 

そして倒産後、彼が不動産会社を立ち上げた時、過去に迷惑をかけたはずの取引先から、土地の情報や融資を受けることになります。

 

不況にもかかわらず、幸先の良いスタートを切ることができ、3年目で年商30億円にまで成長しました。

 

自分が不利になる結果になっても、言い訳せずに責任を自分の所にたぐり寄せ、最後まで逃げない姿勢が、最終的に信頼を勝ち取ることにつながったのです。

 

言い訳を捨てて、信頼を勝ち取れる人になって下さい。

 

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