依存心

 

依存心の強い人の傾向は、「誰かのせい」と言う言葉に集約されます。

 

就職できなかったのは学校のせい。

 

仕事がうまく行かなかったのは上司のせい。

 

子どもがわがままなのは配偶者のせい。

 

年金が減るのは政府のせい。

 

窮屈なのは社会のせい。

 

なんでもかんでも社会のせいにするのはラクかもしれません。

 

しかしそれは、自分の状況を他人にコントロールされていることになります。

 

「陰口を言う人」の心理に近いのですが、そういう人は自分で対策を考えることをしませんから、思い通りにならないと、すぐに不満や怒りがたまっていきます。

 

政府に依存すれば税金の無駄遣いが頭に来るし、災害対策が遅いと腹が立ちます。

 

会社に依存すればボーナスが減ったら頭にくるし、解雇されると憤る。

 

上司や部下に依存すれば、思っていた仕事ぶりじゃなければ頭にくるし、反論されると腹が立ちます。

 

他人は、必ずしも自分の思い通りにはなりません。

 

だからこそ、頼らない、依存しない、自分の力で切り開くことを前提に判断を重ねることが大切です。

 

そして、あらゆる出来事を「自分の責任です」と言い切れるように行動します。

 

「自分のケツは自分で拭く」と決めます。

 

そうすれば、頭をフル回転させて、事前にリスク対策を講じ、問題解決を考えようとします。

 

政府への依存心を捨てれば、たとえば年金が減ることに備えて個人年金や確定拠出年金で組み立てたり、自然災害の少ない地域に引っ越したりするでしょう。

 

会社への依存心を捨てれば、自分がその会社にいられなくなることを想定し、他の企業に転職できる能力を磨こうとするでしょう。

 

仕事でも、「私の責任です」「最終的には私が責任を取ります」と言い切れる人が、本当の自由を手にすることができます。

 

結局、他人のせいにする人が最弱で、自分のせいに出来理人が最強なのです。

 

ではどうすれば、そんな最強の地位を獲得できるのでしょうか。

 

単純ですが、自分で考えて自分で判断し、その結果も自分で受け入れるということです。

 

依存している人は、考えていない人です。

 

自分で考えることをやめ、自分で判断することをやめているから、他人の発言に流されるし、他人に頼らざるを得ないでしょう。

 

自分では何も想定してないし、対処法も考えていないから、何かあったら他人を責めることしかできないのです。

 

他人の言う事に耳を傾けたとしても、それはあくまでも材料にすぎないのです。

 

いろんな情報を集め、自分でメリット・デメリットを分析します。

 

そして、どうすればリスクを回避できるか、リスクが実際に起こったらどう対処すべきか考えます。

 

リスクを回避できる、リスクを自分で負える、あるいはデメリットを上回るメリットがあると判断したら自分ひとりで決断する、ということです。

 

投資詐欺に遭うのは、欲に目がくらんでお金のハンドルを他人に委ねてしまうからです。

 

だから自分のお金は自分で握ります。

 

他人の行動に自分の生活が左右されることが少なくなれば、感情も影響されなくなります。

 

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