人は誰もが自分の口にする言葉通りの人生を送っています。
「そんな事はない」と思われるかもしれませんが、事実です。
言葉は自分に対しての一種の自己暗示です。
特に相手に向けて話している自分の言葉は、相手に集中している分、ノーガードで自分の脳に入ってきます。
自分の言葉を1番聞いているのは、他ならぬ自分自身の耳です。
過去、色々な人たちが色々な角度から成功哲学を述べてきました。
しかしその多くが、根拠の無い精神論だけに偏り過ぎているものが多いのが実情です。
もちろん「前向きに生きる」「とにかく努力をする」等、心を変える為の訓練は必要です。
どういう風に生きればいいのかを学ぶことは大きな気付きになります。
しかし、それだけでは限界があります。
ある程度の科学に基づいた検証も必要になるのです。
私はこれまで人生を生きてきて、本を読むようになり、自分の体験・経験を本で言っている事に当てはめて考えてきました。
言葉は人間の心や表現に起きな影響力を持つという事を論理的にも体感的にも知ることができました。
心は言葉を通して形になり、そこに感情が乗る事によって実現に向けて走り始めます。
この事を意識しているのかいないのかは別として、上手くいく人はこの言葉の力を自分の体験を通して理解しています。
何かにチャレンジする時「私にはできる」と思い込んだ事は上手くいき、「無理かも」と口にした瞬間、言葉通り無理になります。
では心を変えればいいのか、というとその通りなのですが、何十年もかかって形づくってきた自分の心の癖というものはなかなか変わる代物ではありません。
だからこそ言葉の力を使うのです。
脳は、2割の映像と8割の言葉で創られていると言われています。
映像の記憶だけだったものが、言葉を誕生させ、使いこなす事により、人間は他の動物に比べて飛躍的に進化してきました。
しかし、逆に人間を縛るのも言葉なのです。
常識、過去のデータ、人の刷り込み。
人は言葉を重ねながら思考を創っていきます。
思考とは言い換えれば言葉です。
という事は、言葉を変えれば思考は変わるという事になります。
だからこそ、心ではなく、まずは自分の発する言葉の習慣を変えればいいのです。
「仕事が忙しくて」「お金が無いから」「常識で考えると」「過去にも失敗したことがあるし」等、こうした否定的な言葉から始まる言葉や話を「マイナス言葉」「マイナストーク」、「必ずうまくいく」「やってみなければ分からない」「ありがとう」等、肯定的な言葉や話を「プラス言葉」「プラストーク」と言います。
肯定的なプラストーク・プラス言葉を自分にかける習慣、これを自己肯定宣言と言います。
上手くいてる人や成功している人は、いつも「私にはできる」と口にして、習慣化する事によって自分の中に自信を創っています。
その思い込みが、自分自身を成功に向けて引っ張っていく事を知っているのです。
買い物に行く、当たり前に会社に到着する、時間通りに目的地に着く。
これは全て自分の意思による行動です。
人は当たり前にと思っている事のみを当たり前に実現します。
誰もが、自分の設定した「意識の基準」の中で生きているのです。
プラス言葉やプラストークを習慣化する事によって、自分の意識が自然と変わり始めます。
それまでスルーしていた成長の種が、自分の眼の前に見えてくるようになります。
「プラス言葉を口にする」、たったこれだけで自分の人生は大きく変わるのです。
信じがたい事かもしれません。
ここでもプラス言葉・プラストークです。
こういう所から人間というのは差がついていきます。