3つの誤解があります。
まず、自立する気持ちが欠けている人が少ないことです。
社会全体が成立するには、「自助・共助・公助」、つまり自分が自分を助けること、家族や友人関係などでお互いに助け合うこと、そして行政による支援を組み合わせることが必要です。
健康で元気に働ける人は自助をペースとし、健康を失うなどで事情があって働けない人を共助や公助でサポートしていくのがあるべき姿だと思います。
お金は天から降ってきたりはしませんから、自分たちで稼ぎ、自分たちで生活し、自分たちで将来に備えるというのか原則だと思います。
「自己責任」という言葉は厳しく聞こえることもありますが、社会全体の基本は「自己責任と自立」であり、自分の人生は自分で支えるのが本来のあり方だと思います。
もし、健康で働くことが出来るにもかかわらず、共助や公助の期待しているなら、それは自立心が足りないと言わざるを得ません。
これが1つ目の誤解です。
「働けるのに働かない人」までを国が助けることになってしまうと、労働人口は減り、国が滅びることになってしまいます。
どのような社会や国家であれ、働ける人が働いて一生懸命稼ぐことは基本だと思います。
2つ目の誤解は、労働観です。
「嫌なことを我慢したり、意に反することをするのが仕事というものだ」と思っている人は少なくないと思います。
たしかに、苦痛が多くてストレスが溜まる仕事や、体力で何とか乗り切るような働き方をずっと続けるのは無理が生じます。
「今の仕事は、70歳になっても楽しく続けられるだろうか」と、長期的な目線で考える必要があると思います。
もし、それが無理そうであれば、「どんな働き方だと続くか」「転職すべきか」「副業もすべきか」など、働き方を変えていかなくてはいけません。
そして最後の誤解は、国民全体の金融リテラシーの低さです。
日本人の役50%もの人が、「投資なんて勉強したこともないし、やるつもりもない」と考えているのです。
その背景には、「投資をしたり、投資について勉強するのは悪い事だ」という強い思い込みがあると思います。
70歳、75歳と、長く働けるようにするには、「自己投資」という概念が不可欠です。
そして、金融庁が報告書を触れていた投資は、「長期・積立・分散投資」のことであり、実はリスクの低い王道の投資法なのです。
これらはすべて、投資家みたいに考え、投資家みたいに生きることで、ちゃんと解決できる問題なのです。
「投資」という概念を正しく理解し、自分の人生に組み込んでいけば、きっと皆さんの未来は明るいものになると思います。