もし、今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしている事は本当に自分のやりたい事ですか?
これはスティーブ・ジョブスさんが残した名言ですが、「すぐやる人」というのは「今」というものを、過去よりも未来よりも大切にしています。
人生は今、この瞬間に目の前で起きている事でしかなく、誰にも未来は保証されていないからです。
だから、目の前の事に全力を注ぎます。
一方で、「やれない人」は未来に待つ結果ばかりを意識しすぎるあまり、行動ができなくなってしまいます。
「うまくいかなかったらどうしよう」と、自分でコントロールできない成果というものに意識を注ぎすぎるあまり、行動ができなくなっていませんか?
成果は自分で決める事ができません。
仕事だと相手がいて、様々な要素が複雑に絡み合っています。
こちらがどれほど頑張ったとしても、相手がそれを受け入れてくれるとは限りません。
だからと言って、投げ出していては当然成果は得られません。
当たるか、当たらないかは誰にも分かりませんが、宝くじは買わない限り当たる事はあり得ないのです。
そのくじを買うという選択と行動は、今、しかできません。
もちろん、過去にとらわれるのは、良くありません。
過去の栄光にすがってしまうのは、今の自分がそれ以上のものではないからです。
つまり、現状に満足できていない証です。
そして私たちは、未来を語ることによって、生きる勇気が湧いてきます。
しかし、遠くばかりを見ていると、足元の小石につまづいてしまいます。
その未来も今という瞬間の積み重ねでしかありません。
未来を描き、未来を語る事があっても、今この瞬間にどれだけ意識を向けられるか、目の前のリアルと向き合う事ができるかが重要なのです。
本番で思った以上のパフォーマンスを出せる人と、そうでない人、何が大きく違うかと言うと、気持ちの持ち方です。
緊張感が高まってくるのは皆同じで、そこで成果を気にして、「失敗したらどうしよう」という気持ちが頭をよぎるか、今自分にできる事に意識を集中させれるか、その違いはとても大きいです。
今に集中できる人は、良い意味で成果を諦めています。
できる事を精一杯やる事に意識が向いているからです。
成果はそこについてくるものだという事です。
だから、成果という未来に不安を感じて、麻痺してしまう事がありません。
目の前の事を「すぐやる人」なのです。
毎日、今の自分よりも1%成長した自分になる事を繰り返していくと、数値上365日後、つまり1年後には約38倍の自分に成長する事ができます。
1.01 × 1.01を365回繰り返せば37.8になるからです。
自転車の漕ぎ始めと同じで、最初は大きな変化が出ないものですが、そこでどれだけ全力を注げるかが1年後に大きな差を生みます。
未来への不安を感じて身動きが取れなくなった時こそ、目の前にあるもの、自分の周りにあるものに意識を向けてみて下さい。
現状を打開する方法は、「今」にしかないはずです。