投資=お金とは限りません。
「主体性」と「時間」があっても投資することは可能ですし、そこに「決断」と「運」が絡めばよいのです。
「お金はないけど、やる気と時間だけはある」
そんなベンチャー精神があれば、若い人であっても、学生でも、投資家みたいに生きることは可能です。
数多くのベンチャー起業家は、初めからお金持ちだったケースは少なく、「お金も人脈もほとんどもっていない。けれど、情熱だけはあった」という状況から人生を切り拓いていった人が多数派なのです。
「将来、お金が貯まったら何かやろう」という意識では、もう遅いのかもしれません。
自己投資に良く当てはまることで、「完全である必要はない」ということです。
投資の世界には、「サンクコスト」という概念があります。
投資したお金や時間、学力をせっかくだから取り返したいと思う気持ちの事です。
100万円で買った株式が70万円に下がった時、多くの人は、売ることができなくなってしまいます。
なぜなら、売った瞬間に30万円を損することになり、その事実を認められないからです。
過去に向けられた100万円への執念が、サンクコストであり、それに囚われると身動きがとれなくなります。
投資をする際、リターンを意識することは大事です。
しかし、それは常に「未来に向けられたもの」です。
サンクコストに囚われてしまうと、現在の価値が見えなくなり、賢く判断する感覚が鈍ってしまいます。
そうならないためには、つねに未来志向で、「今」を判断基準にすることです。
70万円に価値が落ちて、さらにそれ以上、下がると判断したら売る。
今の会社でこれ以上の成長がないと判断したら転職する。
今の時代に合っていないスーツは早く捨てて新しいものを買う。
そのように、「今」を軸にして考えるのです。
自己投資をする場合、一度始めたのだから毎日欠かさずやらないといけない、と力を入れて考えなくてもいいのです。
過去にとらわれず、今を判断してください。
皆さんは、自己投資を実践する際のルールで、「プロセスを楽しむ」ということをご存知ですか?
投資という行為にはメリットが沢山あり、サラリーマンにとってはスキルを磨く手段になりますし、目に見えない資産を増やすための手段にもなります。
しかし、その行為自体を「目的」として楽しめるこそがベストな考え方です。
例えば勉強をするとき、もちろん受験の合格や資格の取得が目的になると思います。
しかし、勉強そのものに楽しみを見出し、学ぶこと自体が楽しめると、勉強した内容が血肉となり、学びの効果は加速します。
長期的に成長するためには、プロセス自体を楽しむことが一番です。
人は楽しいからこそ熱中して意欲が湧き、続けることできるものだと思います。
結果や効率にこだわり過ぎず、プロセス自体を楽しめることを優先してみて下さい。