変化に気付く

 

投資家的な「視点」を持っている人とは、「変化に気づける人」と言い換えることができます。

 

マーケット感覚を持ち合わせていたり、ビジネスチャンスを発見できる人は、日常生活において変化を見つける「敏感さ」を持っているのです。

 

そして、それは特別な才能やセンスではなく、誰でも身につけることができると思っています。

 

そのために出来る簡単なことは、「流行を知ろう」とアンテナを切り替えて過ごす事です。

 

流行を気にするだけで、不思議なことに、同じ風景もまるで違って見えてきます。

 

いつもの通勤ルートや住んでいる街の景色が変わり、移動時間が情報収集のための時間に変わるのです。

 

「街行く人の服のサイズが大きめになっている」

 

「駅前に新しくできたカフェのコーヒーが量より質を売りにしている」

 

同じ生活をしていても「流行を知ろう」と意識を切り替えただけで興味のアンテナが多方向に伸び、入ってくる情報量が格段に増えるのです。

 

変化を知る方法はいくらでもあると思います。

 

書店をぶらついたりするだけでも、トレンドの情報は入ってきます。

 

各ジャンルについて詳しい人に、今の流行を聞いてみるのもいいかと思います。

 

これらの積み重ねが、投資家的には立派な財産となるのです。

 

ある時期に、ペットボトル飲料ががらっと変わった瞬間がありました。

 

「味」ではありません。

 

「形」が変わったのです。

 

ペットボトルの形がスリムになったり、複雑な形状になったりして、ただ飲み物を飲むためでなく、持っているだけでお洒落なアイテムに変わったのです。

 

これは、女性のライフスタイルに合わせて、スタイリッシュで高級感のある飲み物が手に取られるようになったからです。

 

「ああ、ただの飲み物か」と思っているだけでは、この変化には気付けないと思います。

 

ちなみに、どうしてそれが可能になったのかというと、シールに秘密があります。

 

昔のペットボトルのシールは、ノリでくっついていたのですが、それが今は、「シュリンクラベル」という技術によって、ラベルを縮ませてペットボトルにくっつけています。

 

すると、ペットボトルがどういう形でも、よくつくのです。

 

世の中にある物・サービスの流れは全て繋がっています。

 

流行を知ることは様々な商品やサービスのアイデアへと発展していきます。

 

多くの人は、「これって何だろう」「誰が作っているのだろう」「どういう仕組みなんだろう」という風に関心を持ちません。

 

こういう風に掘り下げて考える癖があると、実はあらゆるところにチャンスが転がっているのです。

 

何も考えずに過ごしていると、BtoB(企業向けの取引)の存在が見えません。

 

変化の裏には、意図や工夫が隠されています。

 

ちょっとした疑問が、ビジネスアイデアや投資チャンスにつながると思います。

 

それこそが投資家的な視点なのだと思います。

 

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