年を取ればとるほど、新しい知識を得ることが億劫になっていきます。
もし、学生時代に知的興奮を覚えることに快感を得る経験をしているなら、それは一生涯の財産になると思います。
「知らないことを知ろうとする」
これはまさに、学び方そのものが生き方に繋がることであり、未来を明るくとらえるための心構えにもなり得ます。
その好奇心を測る「ある物差し」があります。
それが、科学技術への関心度です。
高齢者の人見ていると、はっきりと二つの人に分かれます。
一方は、スマホやパソコンなどの知識がなく、最初から「どうせ使いこなせない」と決めつけている人達。
もう一方は、何歳になっても貪欲に新しいものにチャレンジする人たちです。
この違いは、何も「知識の差」があるからではありません。
知らないことを知ろうとする「姿勢の差」だと思います。
今、20代や30代の若者は、ほぼ全員がスマホやパソコンを使いこなせると思います。
しかし、この先、年を取るにつれ、さらに新しい技術が現れてきます。
そうなったときに、今、皆さんが見ている多くの高齢者のように、皆さん自身も「新しいものはけしからん」「昔のスマホやパソコンの時代が良かった」などと、言い始める可能性だってあると思います。
そうならないためには、「科学技術の知識」は、半ば強制的に身につけるようにしておくのが良いと思います。
最新の科学技術や宇宙開発の動向などは、その後は実用化につながり、私たちの生活の隅々にまで行き届くようになります。
その動きを感じ取るのに、博物館や科学館の展覧会はうってつけだと思います。
数か月に1度は、どんなにイベントが催されているのかをウォッチして、参加するようにしてみてもいいかと思います。
また、知識は常にアップデートする必要がありますし、通常の学校教育だけでは土台となる教養に触れる機会もありません。
投資する姿勢と同じように、主体的に自分の時間とお金をエネルギーとして投じていかなくてはいけないのです。
皆さんには、「学ぶ姿勢」はありますか?
学ぶ姿勢があるかないか、簡単に見分けるコツは「メモを取る習慣」があるかどうかです。
起業家など、成功する人達に共通して多いのが、「メモ魔」です。
十分に知識があるような人でも、手元には手帳を置き、話の途中でもメモを取るのです。
「メモを取りましょう」と聞くと、多くの人は、「記憶のためだろう」と括ると思います。
しかし、それだけではないと思っています。
「相手から学び取ってやろう」と、受け身な自分を根本から変え、主体的になることもメリットとしてありますが、相手側から見ると、「この人は熱心に聞いてくれている。じゃあ、この情報も話してあげよう」と、心を開く要素にもなると思います。
また、「人間関係の資産を増やす」という意味でも、メモは大きな力を発揮します。
ちなみに、メモの取り方は人によってばらばらだと思います。
しかし、ばらばらであっても関係なく、「メモを取ること」にとても意味があるのだと思います。