多くの人が感じているであろう「老後の不安」。
ただしこれだけでは漠然としすぎていて、老後の不安の何が不安なのかを具体的に特定する必要があると思います。
例えば健康の不安、お金の不安、住まいの不安、独身なら孤独への不安などが考えられると思います。
しかし、「10億円持っているけど、老後が不安」という人はそう多くないでしょうから、最も大きいのはやはり「お金の不安」だと思います。
仮に「健康の不安」があったとしても、お金があれば豪華な介護施設に入り、健康的な食事と適切な医療・介護を受けられますから、老後にまつわる他の不安はびび微々たるものになると思います。
不安になるのは、やはり「見えない」「予想がつきにくい」からだと思います。
年金支給開始年齢の引き上げ、年金受給額の減額など、自分が老後を迎えるころには年金だけでの生活は難しそうだ。
でもいくらになるかはっきりとはわからない。
かといって潤沢な貯蓄ができる程今の自分には余裕がない。
このまま貯金が少ない状態で老後に突入するかもしれず、だとしたら果たして暮らしていけるのか・・・。
そうして不安を払しょくするには、「詳細な対策」と、「コンティンジェンシープラン(代替案)」を複数持っておく事です。
詳細な対策とは、「予想年金受給額」「自分の生活コスト」「実現可能な貯蓄額」「定年退職後の予想年収」をちょっと堅めに計算し、その範囲内で生活できる算段をしておく事です。
まず「予想年金受給額」ですが、会社員の場合は現代時代の給与に対する代替率が約50%と言われていますから、今の給与の半分くらいの年金が受け取れる計算です。
「自分の生活コスト」は概算でわかると思いますが、現代時代ほどお金はかからないと考えられます。
「定年退職後の予想収入」は、アルバイトをすると仮定したら、いくらの収入になるかです。
後は、自分の労働力に依存しない収入源をつくっておくという事がとても重要だと思います。
なぜこれが必要かというと、貯蓄を取り崩すだけの生活は恐怖でしかなく、どんなにお金があっても毎月残高が減る一方の通帳を見るのは心が滅入ってしまうからです。
また、今は元気でもいずれは働けなくなる日がやってきます。
病気になる可能性もあるし、気力が続かない可能性もあると思います。
なのでなるべく、自分の労働力に依存しない収入源の獲得が望ましいと私は考えています。