将来自分が望む人生を送る為に必要な金額を具体化する事は、決して旅行や遊びだけの話ではありません。
例えば、MBA留学でも、スタートアップの起業でも、カフェを開業するのでも、ヨガ教室を開くのでも、皆さんの夢の実現のために、具体的な必要金額を根拠を持って言えるように日頃から情報を取っておく。
これは当たり前の基本だと思います。
そして必要総額に対して、皆さんが今持っている稼ぐ能力は足りているのか、足りていないのか。
これがお金持ちになれる・なれない以前に、人間が幸せに生きる上でのとても大切な視点です。
足りているなら、それをどう使っていくかに考えをシフトしないといけないと思います。
おそらくは足りていない人の方が多いと思います。
また、惰性にしばられて、無意識のうちに本当に望む人生を我慢している人もいると思います。
なので、今現在幸福かどうか、という事は一旦脇において、とにかく1度、自分が満足して一生を終えられるために実現したい事をすべて書き出して、そのために必要な費用総額を見積もってみて下さい。
そしてそこから逆算して、どれだけの収入が必要なのかを、仮の計算でもやってみて下さい。
このステップを飛ばして、とにかくがむしゃらにお金を稼ぐ、人生の目的を「お金持ちになる事」に設定して、実際に世間的な成功者になる人もいます。
ただし、それは必ずしもその人が幸福な人生を送る事を意味しません。
ここで大事なのは、とにかくただ多くを稼げばいいというわけではない事に気付く事なのです。
多く稼げば稼いだだけ幸せになれる訳ではありません。
自分に本当に必要な範囲でお金を稼ぐ。
稼ぐ事それ自体を目的にしないという事です。
ここの発想は絶対に忘れてはいけません。
そうじゃないと結局いつまでたっても「まだ足りない」と思って一生が終わってしまうと思います。
人生全体を満足して終えるために必要なお金の額というのは、ほとんど人にとって、そんなに非現実的で天文学的な金額にはならないものです。
「お金が買えない価値がある。買えるものはマスターカードで」
このCM、知っている人も多いと思いますが、本当にその通りだなと共感できるフレーズです。
世の中で、何がお金で買えるもので、何が買えないものか。
これは社会的で哲学的なとりとめのない問題でもあります。
しかし、少なくとも「自分にとってのお金で買えない価値」とは何なのかと考えるのは、個人の人生の実存に関わる重要な事だと思います。
皆さんにとってお金で買えない大切なものは何ですか?
「お金で買えない価値」に関する悩み以外は、言ってしまえば、お金で片が付く問題なのです。