お金持ちになれる魔法の言葉は知りませんが、これを言っているとお金持ちになれない言葉は知っています。
「ずるい」と言う言葉です。
これをいつも容易に使っている人はダメだと思っています。
例えば、人事評価でも、あの人の方がすごくボーナスをもらっていて自分は貰っていない。
納得がいかない時に、「あいつだけ気に入られてずるいよな」という言葉が出るわけです。
その時本当にしないといけないのは何か。
もし自分が比較したBさんが自分より給料やボーナスが高ければ、そうなる理由を自分をより給料やボーナスが高ければ、そうなる理由を自分なりに想像すればいいのです。
もしそれが、単純に上司に「気に入られているから」と言う理由であったとも「なぜ気に入られているのか」と理由を考えないといけない。
その理由の中に、自分が真似できるものがあればやればいいだけの事です。
上司やお客さんに気に入られるのも仕事のうちです。
もしかしたら、いつもBさんは上司との何気ない会話の中から、上司の上司、つまり上司が課長なら部長からどんな要請を受けているのかを聞き取っているのかもしれない。
そしてBさん課長が「これがあると助かる」と思えるような資料や情報を届けるサポートをしていて、それが気に入られている要因になっていれば、自分も何か違う事で上司をサポートしてみる。
それもせずBさんの給料が高いのはおかしい、下げるべきだと詰め寄ったところで自分の評価が上がるわけもなく、あなたの給料も上がらないのです。
今の世の中を見ていると、同じような事が良くあると思います。
コロナ禍の自粛警察もそうかもしれませんが、他人が自分より楽しそうにしているのがとにかく気に入らないという人がいると思います。
しかし、私はそういう空気に呑まれてはいけないんじゃないのかなと思っています。
後は、自分はこんなに頑張っているのに認められない。
給料も上がらない。
これは世の中が間違っている、とこんな風に考える人がいますが、そもそも根本の発想がおかしいと思います。
頑張っているか、頑張っていないかを決めるのは他人です。
これは市場経済の基本です。
皆が「自分は頑張っているから自己申告で給料を決めます」というのは有り得ません。
市場経済とは、他人の為に他の誰かよりも役に立ったり、喜ばせたりする事の戦争です。
その根本認識がズレていると全くお話になりません。
自分の給料は安すぎると思っている人が多いけれど、世界で見れば日本人の単純労働の給料はまだまだ高い方なのです。
現実は、頑張ってもお金が稼げないという認識の逆であり、むしろ、大多数の日本人の給料は、全人類の中では高い方、もっと言えば実力以上に貰い過ぎているのだから、単純に頑張って沢山労働すれば良いという発想から抜け出した方が良いと思います。
自分だからこその「資本」をどうやって生み出すか?
その事に知恵を絞る方向にシフトしないといけないと思います。