世の中には、ただ漫然といいものをつくっていれば評価され、お金持ちへの道も拓けると考えている人が多いと思います。
例えば小説でも、いい小説を書けばいつか賞が取れるはず、というように。
しかし、そんな姿勢では甘いと思います。
そうではなく結局、芥川賞が取りたかったら今の芥川賞は審査員が誰で、審査員の中でも、どういう序列があって、結局、まずは誰にいいと言わせれば全体のムードが動くのか、そこを考えた方が良いと思います。
学校なら、頑張ったから評価しましょうとなるけれど、世の中はそうではありません。
サラリーマンも一緒だと思います。
「いい仕事をすればいい」とか「とにかく会社の為に働けばいい」と漫然と頑張っている人がしばしばいますが、ぬるいと思います。
本当に出世したり給料を上げたりしたいのだったら、結局、自分の出世や給料を決めるのは誰なんだろうと、その個人をイメージして、その人の評価基準にあてに行くつもりでやるのがベストだと思います。
漫然と「会社からの評価」を待っていてもほとんど無駄だと思います。
以前にも、このブログでお伝えしましたが、「会社」なんていうものは存在しないのです。
存在するのは皆さんを評価する特定の誰か、生身の人間しかいないわけです。
もっと言えば、いい人材になれば転職がうまくいくというのも甘いと思います。
まず自分が今行きたい会社を名指しで言えるのは最低条件として、さらに上司にしたい人も名指しで言えるくらいリサーチしておくのは、当然の事です。
そして本気で転職活動するならツイッターでもフェイスブックのメッセンジャーでも何でもいいので、個別に未来の自分の上司にきちんと礼儀も踏まえて挨拶し、アピールしていった方が良いと思います。
「是非あなたのところで働きたい。自分の経歴と実績としてこういうものを持っていて、これができて、こういう事に興味があって、こういう強みがあるので、貴方の会社に入って、貴方の部下になる事で、お役に立てると思う」という事を伝えれば良いと思います。
そこまでイメージして、その相手が「この人なら会ってみたい」と思わせるような仕事を重ね、能力を身につけておく事が大事だと思います。
結局転職というのは採用する側があっての事です。
相手の立場に立って「なぜ、自分を採用したと思ってもらえるか?」というあたり前の原点を忘れてはいけません。