すべての人は生まれた瞬間から「死」に向かってのカウントダウンが始まります。
どんな人でもそこから逃れる事はできません。
二流の人は、いずれ「死」がやって来る事を頭では理解していても、それを忘れ、目の前の快楽に流されていきます。
一方、一流の人はこの事を心から分かっていますから、時間の使い方にとにかくこだわります。
「時間の使い方」というより、「命の使い方」といった方がいいかもしれません。
一流の人は自分の命が過去から渡され、未来へと繋がっていくものだと考えながら行動しているのです。
一流の人が絶対にしない、すべての悩みごとの原点と言っても過言ではない事は、「他人との比較」です。
競争社会の中で生きて行くためには、誰かを目標にしたり、ベンチマークしたりする場合もありますが、闇雲に自分と他人と比べると、余計な悩みを抱え込む事になります。
もし、自分を誰かと比べて落ち込んでしまったら、相手の事はいったん忘れて、目の前の事に集中すればうまくいくようになります。
例えば、野球で前のバッターがホームランを打ったからといって、皆さんまで大振りしたらフォームを崩して三振してしまいます。
ビジネスで、競合他社が値下げをしたからといって、一緒になって値下げをしたら不毛な価格競争に巻き込まれます。
試験中、周りの人たちが解答用紙に答えを書き込む鉛筆の音を気にし始めると、焦ってしまい、解ける問題も解けなくなってしまいます。
これらはすべて間違った比較による悲劇です。
野球をする時は、ボールに集中する。
ビジネスでは、お客様のニーズに集中する。
試験の時は、出題された問題に集中する。
そうやって、本来、集中すべき「目の前の事」に無心で取り組めば、おのずと結果はついてくると思います。
一流の人は、他社ではなく、「過去の自分」を比較対象にします。
競争する対象を外に求めるよりも、過去の自分を相手にした方が成長できるという事を知っているからです。
「あの人みたいにうまくできない」ではなく、「昨日の自分よりうまくなった」と考えるほうが、モチベーションも上がるという事をしっかりと理解しているのです。
自分ではどうにもできない他人をベンチマークするより、自分でコントロールできる自分自身を比較対象をしながら成長をする方が良いと思います。
皆さんも、そんな賢い生き方を選択していって下さい。