皆さんに質問します。
人から褒めてもらった時に、皆さんはどう答えていますか?
「あなたはすごいですね」
この言葉に対して多くの日本人は、こう答える傾向にあります。
「いえいえ、私なんか大した人間ではありません」
「いえいえ、そんな事はないですよ」
皆さんの中でも、このような答えをする方はいると思います。
「あなたは綺麗ですね」と言われると、「そんな事はないですよ、私なんか可愛くないです」
などと答えていませんか?
私たち日本人は人から褒められた時、それを否定する事によって、自分を下げる文化があります。
これを「謙遜」と呼びます。
相手の褒め言葉に遠慮して一歩下がる事が美徳とされています。
謙遜はこの日本に伝わる素晴らしい文化であるという事を承知の上で、言います。
「いえいえ、そんな事はありません」という言葉の習慣を、「そういって頂けて嬉しいです。ありがとうございます」
に、今すぐ切り替えて下さい。
謙遜と卑屈は紙一重です。
行き過ぎると、あなた自身の自己肯定感を思いっきり下げてしまう恐れがあります。
そして事実、謙遜を習慣化しすぎて、無意識のうちに自分の価値を下げている人を多々見かけます。
しっかりと自己肯定感が満たせている人なら、謙遜しても、ぶれる事はありませんが、自分の存在にはっきりとした自信を持っていない人が、言葉上でうまくいっている人の真似をし過ぎると、無意識に自分自身を傷つけてしまうのです。
口から出た言葉は脳で受け取り、脳の深層部分によって記憶され、その後の人生の設計をし始めます。
これから皆さんがそんな行動を起こし、どんな人生を歩んでいくのか、その未来の事はすべて皆さんが口にした言葉によって決定づけられていきます。
だからこそ、日頃の言葉の習慣が大切だと思います。
「お金持ちになりたい」
「もっと成功したい」
「思想の自分を手に入れたい」
このように皆さんが思うのなら、それにふさわしい言葉を自分の脳に繰り返し刻み込むべきなのです。
もちろん最初は照れくさかったり、心が伴わない事もあるかもしれません。
しかし思い切って口にすれば、使うタイミングも上手になりますし、照れも白々しさもやがて消えていきます。
何事も初めは不格好で恥ずかしい気分になるものです。
しかしそれでいいのです。
心も後から必ずついていきます。
言葉にする事によってやがて、その言葉を信じられるようになり、そして自分の輝かしい未来を語れるようになります。
言葉にして希望を明確にしましょう。
良い言葉を自分の意識に刻み込むのです。
まずは何気なく使っている言葉に注意する事から始めてみて下さい。