会議に臨む時には、「よし!」とか「さて!」などと、気を入れると思います。
しかし、疲れている脳に刺激を与えて、「もうひと頑張りしよう!」と思ったはずなのに、会議に始まって15分もすると眠くなってしまう・・・。
そんな経験をした事がある方はいないですか?
そんな方は、そもそも会議が始まる前から脳は眠いのだ、という事を知っておきましょう。
自分の脳がちゃんと働いているかどうかは、よく分からないと思います。
多くの方が、脳が働いているかどうかの判断基準にしているのが、眠気です。
「眠くなければまだいける」と考えるのですが、この眠気という判断基準は、実はかなりいい加減なものです。
そもそも、私達の脳は、眠気を正しく感知する事ができません。
眠気と生産性の関係を調べた実験があります。
画面に出たシグナルに素早く反応する、というテストを14日間行いました。
実験参加者は、それぞれ、徹夜群、4時間・6時間・8時間ベッドで眠った群に分けられました。
実験がスタートすると、徹夜群の成績はみるみる悪くなり、続いて4時間、6時間、8時間睡眠の順に成績が悪くなったそうです。
ここまで、睡眠時間が短くなるほど反応が遅くなる、という事が分かると思います。
睡眠時間を1週間削っていると、それだけで、脳は眠気に慣れてしまい、自分では「眠くないから大丈夫」と思っていたのに、会議が始まったらガクッと寝落ちしてしまう。
こんな場合は、眠気のあるなしに関わらず、先手を打って眠気を取っておきましょう。
会議など、これから集中しなければならない作業を始める時には、気合を入れるのではなく、先に眠っておく事が大切なのです。
正確には、眠らなくても目を閉じるだけで結構だと思います。
1~5分間、目を閉じるだけで、脳に溜まった睡眠物質の分解はできなくても、主観的にはスッキリした感覚をつくることができるそうです。
何か事を始める前に目を閉じる。
これを習慣にしておけば、後になって眠気に襲われる事もなく、集中して会議に臨むことができると思います。
5分前に会議室に行き、目を閉じて会議を待ってみて下さい。