「人間は1人では生きて行けない」と言われたら、多くの人は納得すると思います。
なので余計に、「友達礼賛」という価値観がこの世を覆い、人間関係を大事にしない人はダメな人間であると私達にプレッシャーをかけます。
しかし、現代日本ではそれは必ずしも真実ではないように感じています。
確かに、無人島に1人で済んでいれば絶望的になるかもしれません。
あるいはかつての村社会のように、村八分にされれば自分の田んぼへの水流を止められ、死活問題だったのかも知れません。
また、不作や飢饉なども頻繁に起きていたから、食糧を融通し合うなど近所での助け合いは重要だったと思います。
しかし今、「ぼっち」で生きている人は沢山います。
コンビニに行けば食べ物は手に入るし、ネットがあるからぼっちでも寂しくなく過ごせますし、むしろその方が快適だという人も少なくありません。
他の国、他の時代であればできなかったかもしれませんが、現代日本では、人間は1人でも生きて行けます。
「1人では生きてはいけない」なんて思い込みに過ぎません。
「人は社会的な生物だから、1人では生きていけない」と主張する人は、その人自身に自信がないだけだと思います。
快適な生活ができるかどうかは別として、別に学校に行かなくても、携帯電話がなくても、ラインをやってなくても生きていけます。
それは1人になれ、という事ではなく、「最悪、1人でも大丈夫」と思える事で、人間関係を失う事への恐怖感がやわらぐという事です。
すると、本当の自分を出して人とつき合えるようになるからです。
賛否両論あるかもしれませんが、自分の事を所属欲求や承認欲求が強いと感じている人、友達がいないと寂しい人、でも人間関係づくりが苦手だという人は、お見合いでも何でも良いので早々に結婚して子供をつくって家族を持ってしまうのも1つの方法だと思っています。
まず、家族は孤独に対する防波堤となります。
家族はよほどの事がない限り、あなたのよき理解者であり、味方だという安心感があるからです。
友達がいなくても、同僚とソリが合わなくても、家に帰れば家族がいて、自分を支えてくれます。
赤の他人である友人知人は、彼ら個人の利害や思惑によってあなたとの関係を変える事もあります。
しかし家族は、基本的に裏切る事はありません。
あなたが多少の根暗で人付き合いが苦手であっても、ある程度はそれを理解して、運命共同体という覚悟で結婚しているはずなので、「何か話題を探さなきゃ」「相手に合わせなきゃ」と必要以上に気を使う必要もないと思います。
そして、「思いやりの気持ちを持って」という前提条件付きですが、自分の感情や欲求を素直に伝えても問題ない事がほとんどです。
このような方法も視野に入れて、良い人付き合いを心がけてみて下さい。