「あなたはまだ独身?そろそろ落ち着いたら?」
なんていきなり失礼な事を言われたら、皆さんはどう答えますか?
「余計なお世話です」
というのもありきたりで、後で不快感だけが残りそうです。
そこで例えば、「あなた落ち着きすぎていませんか?まだ老後というには早いでしょうに・・・」
などと、反撃出来たら痛快だと思います。
しかしいい人は、いい人であるがゆえに、他人の神経を逆なでするようなボキャブラリーを持っていません。
なので、すぐに反論する事ができません。
そして、いつもやり込められて、後から何度も起こりの感情に苛まれ、夜も眠れないという事の繰り返しなのです。
もっとも会社の中では、合理性が優先される世界なので、理不尽に文句を言われるケースはそう多くないと思います。
しかし、プライベートの人間関係、例えばPTAや子供会、町内会といった場では、好き嫌いやムカつくなどといった感情がぶつかり、いわれのない非難や批判を浴びる事があります。
皆さんも、
「えっ、今更そんな事言われても・・・」
「それ、私には関係ないでしょう・・・」
「そんな言い方しなくっても・・・」
「こちらにも事情があるというのに・・・」
と感じた場面があるのではないでしょうか?
理不尽な人は、そもそも、自分が理不尽な事を言っている事に、まるで気付いていないどころか、自分が正しいと思っています。
自分が正しいから、自分の考え通りに人をコントロールしようとし、逆らう人はすべて悪だと思っています。
なので反論しようものなら、更に輪をかけて攻めてきます。
しかしそんな時、いい人はびっくりして何も考えません。
失礼な事を言われてもとっさの反撃の言葉が出てこないのです。
何か不愉快な事を言われたり、非難されたり、罵倒されたり、大声で怒鳴られたりすると、フリーズしてしまうのです。
自分は茫然自失としたまま、言われっぱなしで反論できず、その場は雲散霧消で相手は去っていきます。
そして家に帰ってから怒りがこみ上げ、「なぜああいえなかったのか」「悔しい」と悶々とするというわけです。
まともに対応すると、相手の思うツボになってしまうので、自分なりの対処の仕方を身につけておく事が大切なのです。