情報化社会で情報が手に入れば入るほど、不安は増大します。
不安を持っている人は、流行に敏感な人です。
「○○が流行っている」と聞くと、今している事をやめて、「あっちの方が儲かりそうだ」と思って、そちらへ動きます。
また新たな流行が起こると、今やりかけの物を放り出して、そちらへ動くという事を繰り返します。
情報化社会で情報に引きずり回される人は、もっと楽に儲かる事を探し続けるのです。
「楽に儲かる事」で検索をかけると、ネットではいくらでも上がってきます。
同時にアドレスを登録すると、その日との情報は先方のリストに載るので、楽に儲かる情報がどんどん集まります。
それは、詐欺のカモのリストに入ってしまったからです。
インターネットは、使い方によっては猛烈に勉強できる素材です。
しかし、それを楽に儲かる情報を集めるために使うと、詐欺のリストに載ってしまう危険があるのです。
不安にならないためには、そもそも流行でない事、儲からない事をすればいいのです。
そうすれば、「こっちの方が儲かるよ」という誘いには乗らなくなると思います。
外人向けの観光ガイドになりたいという人がいました。
その人に必要な能力は、「知識」「経験」「友達力」の3つです。
「知識」とは、情報ではありません。
ネットに載っていなくて、自分で勉強した事です。
旅行者は、旅行前にネットで調べてきています。
ネットに出ているのは、知識ではなく、情報です。
ネットは膨大な情報が載っているようですが、実はすごく1部です。
それは図書館に行けばわかります。
本の情報量はすごいのです。
ネットの世界がほぼすべて網羅しているというのは、大きな間違いです。
ウィキペディアの情報でガイドをしても、お客様に「それはウィキペディアに載っていて、プリントアウトしてきました」と言われます。
次はその人にガイドを頼まなくなるのです。
「経験」もネットには出ていません。
他人の経験は、自分の経験ではありません。
自分がその場で、どれだけ数多くの失敗をしてきたかが「経験」です。
ネットに載っているのは成功例だけです。
失敗例は載っていません。
定休日は載っていますが、突発的な臨時休業の日は載っていないのです。
それは経験を踏まえないと対処できない事です。
ネットに出ている情報は、経験の1万分の1です。
ネットには飛行機の運行状況は出ています。
ただし、目の前で欠航になる情報は出ていません。
ネットで「通常通り」と出ていても、当日、空港へ行くと、突然、機体の故障で欠航になったりするのです。
ここでどういう対策を立てられるかが、経験です。
そんな事を何度も経験すると、突然のトラブルも全然平気になります。
どんなにネットが完璧でも、突発的に起こった事には対応できないのです。
「友達力」=「人脈力」ではありません。
友達とは、電話をかけて頼みごとができる人です。
頼み事は、名刺交換したことがある低レベルの人脈ではできません。
これが「友達」と「人脈」との違いです。
「○○さんに会った事がある」というレベルのものでは、役に立たないのです。
人脈を語る時に、関係性が極めて薄い湯名人を挙げても、それは使い物にならないのです。
飲食店に連れて行ってもらった時に、その人がご主人と友達かどうかは、連れの人は、一発で見抜きます。
少し無理なお願い事ができるのが友達力です。
ただ知っているだけでは、そんな事はできません。
本当の意味で、知識・経験・友達力をつけた人が、稼げる人になれるのです。