1つの仕事が終わって、次の仕事が来るかどうかを待っている間は不安です。
就職試験の面接でも、通るか通らないか、不安で寝れないのです。
心配ありません。
その人は落ちています。
通った人は、その場で次の予約を取っています。
落ちた人は、「後日連絡します」と言われます。
これが仕事の原理です。
仕事の成果は、「有難うございました」と言われて、お金を振り込まれる事ではありません。
その仕事が終わった時点で、即、次の依頼があるかどうかです。
「次はこれをお願いしたいんですが」と言われたら、合格です。
「そのうちまた何かやりましょう」と言われたら、不合格です。
それが現実なのです。
相手は、感じが悪くならないように「そのうち何かやりましょう」と言っているだけなのです。
言われた側は、「そのわりにはなかなか連絡がこない」と、ドキドキしています。
「落ちた」とわかれば不安はありません。
落ちたら改善すればいいのです。
通るか落ちるか、ひやひやしている状態が不安なのです。
落ちた原因は、不可だったからではありません。
「可もなく不可もなく」だったからだと思います。
アンケートを取ると、5点満点で「5」で、「非常に満足しました」と書いてあります。
「ありがとうございました」と言って、お金も払います。
それは嫌われたくないからです。
その後も一緒に仕事をしたいなら、むしろ「ここを改善してもらいたい」と、厳しい事を書いてくれます。
今後関わりたくない人には、厳しい事は書きません。
「可もなく不可もなく」という時点で、次はないのです。
エステで「可もなく不可もなく」と言われるのは、合格ではありません。
エステのお店は沢山あります。
可もなく不可もなくなら、よそへ行くと思います。
本の世界でも同じです。
可もなく不可もなくの内容では、次は読んでもらえません。
圧倒的に面白いものがあって、初めて「この著者の本をまた読もう」「この出版社の本をまた読もう」という気持ちになると思います。
アンケートで、「友達にも勧めたい」とか、5点満点で5点と書いてあっても、次に来てくれるとは限りません。
「可もなく不可もなく」で自分に合格点を出す人は、ここで「なんで来てくれないのだろう」という不安が生まれるのです。