ゾーン

 

一流の人は、「マイゾーン」と「ユアゾーン」をはっきりと分けています。

 

「マイゾーン」とは、自分でコントロールできる領域の事です。

 

「ユアゾーン」とは、自分でコントロールできない領域の事です。

 

「マイゾーン」と「ユアゾーン」の境界線、つまり「セパレートライン」をきちんと意識して人と接する事が大切だと思います。

 

例えば、好きな人に喜んでもらおうとして、精一杯頑張ったとします。

 

皆さんができる事(マイゾーン)は実はここまでです。

 

皆さんがやったことを相手が喜んでくれるかどうかは、相手の領域(ユアゾーン)の問題なのです。

 

ですから、「自分はこんなに頑張ったのに、どうして喜んでくれないの?」と考えてはいけません。

 

変えられない相手のゾーンまで踏み込んで、悩む必要はないのです。

 

「心の領域」は、たとえ相手が恋人でも夫婦でも親子でも、侵せない領域です。

 

ただこれは、「相手の心は自分ではどうしようもないのだから、考えなくてもいい」という事ではありません。

 

相手が傷つかないように、心情を慮るのはとても大切な事だと思います。

 

「自分勝手でもオーケー」という話ではないのです。

 

一流の人は、日頃から「セパレートライン」を意識して人と接しているので、人間関係がとても楽になり、自然で穏やかな気持ちで生きられるのです。

 

目の前に機嫌の悪い人がいると、それにつられて自分まで不機嫌になる。

 

悩んでいる人と一緒に居ると、自分まで落ち込んでしまう・・・。

 

このような経験がある人も多いのではないでしょうか?

 

しかし、相手の感情や状況につられて、同調する必要はありません。

 

相手が抱えている悩みや感情は、相手の「ゾーン」です。

 

「自分は自分、人は人」と割り切って物事を考える事が大事なのです。

 

マイゾーンとユアゾーンを区別して、セパレートラインを意識する事は、自分の人生をしっかりと生きるための知恵なのです。

 

もちろん、困っている人がいたら助けてあげて下さい。

 

人間なのですから、他人に同情する事もあれば、一緒に涙を流す事もあると思います。

 

それはそれで素晴らしい事ですが、自分の問題と相手の問題とを混同してしまうと、齟齬が生まれてお互い不幸な結果になりかねません。

 

大切なのは、皆さんが自分自身の人生をしっかり生きる事です。

 

その上で、自分のできる範囲で相手をサポートすればいいのです。

 

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