具体的に、簡単そうに、短くを意識する・・・。
これは、コミュニケーションの基本です。
「具体的に」とは、数字やわかりやすい実際の事例、1枚の表にする、グラフにするなど、色々な方法があります。
「簡単そう」とは、話を聞いている側が何となくあなたの話は難しいと思ってしまうと、話はほとんど聞かなくなってしまいます。
「難しそうな話」→「自分には理解できない」→「聞かない」という流れです。
その流れを避けるために、「話を簡単にする」「わかりやすくする」「シンプルにする」という事です。
これは、話す順番や理解しやすいフレームワーク(結論から言うとか、理由は3つ以内にするなど)を取り入れたり、使う言葉そのもの、たとえ話などを調整する事で良くなっていきます。
「短く」とは、言い換えれば、「話が長くなり過ぎないように」という事です。
端的に伝える事、グダグダと意味のない話をしないよう心掛けたいものです。
例えば、トイレに行きたくて仕方ない人に、相手がそのような状況である事に気付かず、自分の一生懸命考えてきた事業プレゼンをしている人がいたとしたら、どのように思いますか?
結果は、うまくいく事はなかなかないと思います。
実は、このように話の内容や話し方以外が原因で失敗している事が、色々な局面で起こっています。
ただ、本人は相手がトイレにどうしても行きたくて話が全く入って来なかった事に気付いていないので、ダメだった理由として、自分の話す内容や話し方が良くなかったと解釈してしまうのです。
ここに、成果が出ない人が大きく誤解している事の真実があります。
話す内容や話し方ではなく、そもそも「相手に好かれる」という優先順位項目を持っていない場合があります。
コミュニケーションは、「相手にどうやったら好かれるか」を常に最優先に考えたいものです。
「相手にどうやったら好かれるか」を意識して失敗する事はありません。
別に相手に媚びへつらえと言っているわけではありません。
相手によってどうやったら好かれるかは異なりますが、それをうかがいつつ、好かれるように段取りしていく事が大切だと思います。
そもそも、相手に「この人は良い人だな」と思われる事ができれば、多少プレゼンが下手でも、内容が不足していても、チャンスは十分にあります。
一方、相手に好かれずして、プレゼンがうまいからとか、内容が良いからという理由で選ばれる事は、あまり多くはりません。
人には必ず感情があります。
多くの人は感情を優先します。
その為、良い悪いはさておいて、感情での判断が中心になります。
相手と自分の関係を構成する要素には色々なものがありますが、話す内容や話し方は、後世の要素の一部に過ぎません。
これが全てだと思ってしまっては、絶対にうまくいきません。
最終的な目的が相手がYESと言う事であれば、自分が良いしてきた話をしなくても、YESという結果になればいいのです。
常に相手を見て、相手の目線で見ると、今は何をすべきか、自分はどう振る舞うべきか、気にしても気にし過ぎる事はありません。