上手くやらない

 

社会に出るとおのずと、プレゼンテーションやスピーチ、会議など、何かと人前で話す機会が学生時代よりも格段に増えてくるものです。

 

人前で話をしようとすると緊張してしまう方も、比較的多いのではないでしょうか?

 

時々、「自分は元々あがり症だから」と思い込んでいる人がいますが、そんなはずはありません。

 

どうやら緊張というものは、例えば過去にチャレンジしたところ恥をかいてしまったなど、何かの経験に引きずられて起きているもののように感じます。

 

失敗する事を恐れるあまり、過度な緊張をするのではないでしょうか?

 

また、見方を変えれば、必要以上に、自分なりのこだわりを持ち、高い理想に向けて努力をする完璧主義者に多い気がします。

 

もちろん、理想に向けて努力するのは非常に素晴らしい事ですが、努力したからといって、成功が保証されるわけではありません。

 

むしろ何事であっても、100パーセントうまくいくわけではないのが世の常です。

 

こういった完璧主義の人は、失敗したことに対して引きずってしまいがちです。

 

結果を出す人は、多少の緊張はよしとし、うまく話す事を1番には考えていません。

 

例えば、人前で話すときなど、流ちょうに話す事にとらわれてしまうから、過度に緊張してしまうのです。

 

朴訥な話し方でも「よし」と考えるのが失敗を「跳ね返す人」です。

 

「失敗を『跳ね返す人』=うまくやれる人」というわけではありません。

 

人前でしゃべる為のスキルについてのポイントは沢山ありますが、「うまくやろうとしないと決める事」はスキルの基盤になるもののように感じます。

 

という事で、「跳ね返す人」は、そもそもうまくやろうとは思いません。

 

このうまくやろうと思うこそが、自分で勝手にハードルを高く上げてしまう事になり、必要以上に自分へのプレッシャーになる事だと知っているからです。

 

だからこそ、うまくやる事を、1番には考えないとも言えます。

 

そして何より、失敗する事自体を恐れていない事でもあります。

 

すでに、お伝えしたように、失敗は自分ができない事や苦手な事に気付かせてくれる機会だと思います。

 

失敗するからこそ、うまくなるために克服すべき弱点が分かるようになるものです。

 

その弱点を克服しようとさえすればいいのです。

 

そして、1度跳ね返す力をつけると、失敗の度に成長できるようになります。

 

失敗も案外悪くないと思いませんか?

 

失敗した時にこそ、その失敗とどう向き合うか、最初の心構えと、その対処の仕方で気持ちを切り替える事ができるのです。

 

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