日常生活においても、予測していないような事が起こる事ってあると思います。
そんな時に慌ててしまうのは仕方のない事です。
しかし、一瞬焦ってもすぐに冷静さを取り戻せるならいいですが、パニックのようになる人も少なくないと思います。
例えば、突然好きな人から別れを切り出されて、振られてしまうとか、思ってもみなかった失敗ならば、多かれ少なかれ、「跳ね返す人」だろうと、「引きずる人」であろうと誰だって落ち込むと思います。
そして誰でもそうだと思いますが、その瞬間というのは気持ちが動揺して、いわゆるテンパるという状態になりがちです。
そんな時に、すぐさま冷静に考えられるような人であれば、引きずるまでには至りませんが、もしかしたらそんな人は少数かも知れません。
では、なぜ気持ちを引きずるのかといえば、その失敗を取り返しのつかない、重要な事だと考えているからとも言えます。
「どうしてダメになってしまったんだろう」
「私なんて、ダメな奴なんだ」
こんな問いかけばかりして、多くの時間を使っていれば、余計に気持ちを引きずってしまいがちになります。
つまり、「引きずる人」は自分で自分にダメだしする事で、更に自分を崖っぷちに追い込んでしまい、冷静さを失ってしまうタイプでもあるのです。
そして、そのまま崖っぷちではなく、崖の下に落ちていることに気づかなくなってしまう事にもなり得ます。
一方、テンパる状態から、すぐに気持ちを切り替える事ができるのが「跳ね返す人」です。
それは失恋でも失敗でも、立ち直る為に、常に自分に問いかける言葉を決めているからです。
そこに「引きずる人」との違いがあるものなのです。
まず「跳ね返す人」は、そんな時、すぐさま冷静に自分自身を取り戻すために、自分に、こう問いかけます。
「本当に、重要な事だったのか?」
「その失敗で失ったものは何か?」
この2つを考えてみた時、実は失敗したという事実だけ、つまり、「振られちゃった」という気持ちのみで動揺してしまっただけで、そこまで重要な事ではない場合もあるかもしれません。
恋愛している時は、恋愛が全てだと人は思い込みがちです。
しかし、その恋愛が自分の望まない結果になってしまったとしても、失恋ショックは必ずしも悪い事だとは思いません。
もちろん悲しい思いをしたくはありませんが、悲しさや悔しさをバネに頑張れる事だってあると思います。
引きずる事で、更につまらない事に執着して、もしかしたら、もっと大きなものを失ってしまうと気付くかもしれません。
なので、重要な事を思い込んでいるだけかを確かめてみるために、具体的に、その失敗で失ったものは、何かを考えてみればよいのです。
失ったとされるものが物理的なものか、精神的なものか。
ここまで考えてみた時、それでもあなたが重要だと思うのであれば、その次に辛いと感じるその裏にはチャンスがあると、思うようにすればいいのです。
何より人は安定している時、新たに何かをはじめようという気になかなかなれないものです。
ですが、追い込まれると、否が応でも何かを変えなくてはいけない状況になります。
そこで、今の辛く苦しい気持ちを変えるには、状況を客観的に把握し、どんな手段を選べば、自分のこれからに取って良いかを考える習慣を身につける事が大事なのです。
まず、過ぎた事にクヨクヨするよりも、初めから「人生とは予定通りに行かない事の方が多いもの」だと割り切る事が大切だと思います。
そして焦らずに、まだまだこれからの人生は長いのだから、現時点でどうするかを考える事よりも、少し先の未来の事を考えた行動をしていくようにしてみて下さい。