「賛成」「反対」に対する捉え方や活用の仕方というのは、実は「成功」とも密接な関係にあります。
そのわかりやすい例として、近年のビジネス界で流行している「イノベーション」という言葉を考えてみます。
この言葉は「技術革新」などの訳語で知られますが、一言で説明すれば「今までになかった技術や方法で、業界のあり方や商品の存在意義を変えてしまう」事です。
イノベーションには必ずと言ってい程非常識な理論や技術が隠されています。
なので世界中に驚きを与え、世界中を一変させる影響力を持っているのです。
このイノベーションを自分自身に起こす事。
これが意識改革です。
今までの自分と違う自分になるというのは、まさしくイノベーションそのものです。
イノベーションには「非常識」が必要です。
では「常識」とは何でしょうか?
多くの人が共通して「これはこうだ(こうあるべきだ)」と考えている事。
つまり「固定概念」です。
表現を変えれば、これは「今までと変わりない世界・ルール・方法・技術」という事にもなると思います。
この「固定概念」は「ネガティブ発想」に繋がっているのです。
イノベーションを自分自身に起こすには、「固定概念」とオサラバする必要があると思います。
「今までの自分と違う自分」です。
そうすれば自然と「ネガティブ発想」からも解放されます。
そして、未知の領域にチャレンジしようとする皆さんの決意に「反対」する人が現れた時、その相手の心の中では、何を基準に「反対」という結論を導き出したのでしょうか?
それは「常識」です。
「常識的に考えて無理」
「聞いた事がないから無謀」
多くのケースでこんな理由から反対されているのです。
それは「今までの自分」に対する評価であって、未来の自分に対する評価ではありません。
今まさに「違う自分」になろうとしているのに「今までの自分」を引き合いに出されているのです。
「常識」を外すべく行動すれば、おのずと「反対」も多くなるという事です。
逆に考えれば、「反対」されるという事は、今までの自分の殻を打ち破れていると、その相手が認めてくれているようなものでもあるのです。
ですから、「今までの自分だったら、言われるとおりだったかもしれない」
というくらいの軽い気持ちで、参考意見としてありがたく受け止めておけば問題ないのです。